~「肉体を賭けた勝負での勝利という爽やかなエクスタシーは、それを味わった者にしか分かりはしない」(石原慎太郎)~
エンジョイカップ敗者復活トーナメント優勝!!石井大和・伊藤いずれも2打席連続ホームラン!石井親子真夏の熱投!村上決死のスーパープレー!芝田通算400本安打で勝ち越し!全員野球でダブル連勝で2年連続のてっぺんを取る!!
無念のエンジョイカップ初戦敗退から2週間、気を取り直して臨んだ敗者復活トーナメントの初戦をコールド勝ちで乗り切ったビッグアプセット、猛暑がつづくこの日の聖地大宮健保グランドに準決勝・決勝のダブルに集結だ。猛暑に加え湿度90%を軽く超える湿気に少し動くだけで全身から汗が噴き出すコンディション、山下・田辺をはじめ主力数人を欠いた状態に櫻町監督は稲泉を助っ人に指名し総勢12人で猛暑のダブルに背水の陣での臨む。
<準決勝・境Old Yankees戦>
正午プレーボールの準決勝・境Old Yankees戦はエース石井が先発、そこで試合開始直後いきなりスーパープレーが飛び出す。初回表の守備、相手1番はいきなり石井のチェンジアップをジャストミート、鋭い打球が1・2塁間を破るかと思われたがファースト芝田がこれを逆シングルでぎりぎりキャッチ、素早く反転しベースを踏みアウト!いきなりでた「やればできる」プレーでビッグアプセットベンチはいきなりのヒートアップ!この回ツーアウトからの相手3番のセカンドゴロもセカンド西村からの送球がハーフバウンドとなるがこれも芝田が鮮やかに救い上げスリーアウトチェンジ!初回からナイスプレー続出で大会プレーボール直後の緊張が一気に解けるスタートだ。
するとその裏のビッグアプセットの攻撃、先頭石井大和がセカンド強襲ヒットでさっそく出塁すると盗塁で2塁に進み、ワンアウトからこの日3番に入った打撃好調男・西村のショートゴロを相手ショートが悪送球、これで石井大和が生還し初回にビッグアプセット先制だ!
さらに3回裏のビッグアプセットの攻撃、この回先頭の石井大和がストレートをジャストミート、これがライトをはるかに超える大飛球、悠々と石井大和がダイヤモンドを一周しホームランで1点追加だ!
さらに2-0で迎えた4回裏、ワンアウトから谷上が鋭く三遊間を破り出塁、谷上は第一打席でもレフトオーバーの三塁打を放っており打撃絶好調だ。谷上盗塁でワンアウト2塁となったところで、稲泉の代打・丸野がここで意表をつくセフティバント、サード前に転がった絶妙のバントが内野安打となり1・3塁とチャンス拡大、そして続く村上がデットボールでワンアウト満塁となって石井大和登場、ビッグアプセットベンチの期待が最高潮に盛り上がるなか、石井大和のフルスイングの打球は今度はライト線を突破、打球がライト後方を転々とする中、谷上、丸野、村上に続いて石井大和もホームイン、2打席連続ホームランはグランドスラムだ!4点を追加したビッグアプセットはここで6-0とリードを一気に拡大、試合の流れをがっちりつかむ。
一方ビッグアプセット先発の石井、初回先頭打者にジャストミートされたもののそれ以降は完璧なピッチングで点を許さない。迎えた4回表ワンアウトから相手1番に逆風にあおられた不運なライト前テキサスヒットを打たれ始めてのランナーを出し、その後盗塁と内野ゴロでツーアウト3塁となったところで石井がワイルドピッチ、ショートバウンドを弾いたボールがバックネット裏に転がるところで相手3塁走者がスタート、石井がダッシュでホームカバーに入るのと同時にボールをつかんだキャッチャー村上が鋭く反転と同時にホームに送球、これが完璧なストライク送球で石井のタッチも決まりランナータッチアウト!見事なプレーで唯一のピンチを防いだ石井は、5イニングを1安打無四球、ほぼパーフェクトのピッチングで5回表を終わって6-0、大会規定によりここで1点をとればコールドゲーム成立の状態で5回裏ビッグアプセットの攻撃を迎える。
すると5回裏ワンアウトから久々登場、5番伊藤が相手投手ストレートをジャストミート、相手外野手も打球を見失うほどの大飛球がレフト後方を襲い、いつまでたっても外野手がボールに追いつけないなか伊藤が悠々とダイヤモンドを一周、決勝進出を決めるサヨナラホームランだ!
石井のほぼパーフェクトピッチング、石井大和の2打席連続ホームラン5打点、そして最後は昨年大会優勝の立役者のひとり、伊藤のひと振りで試合を決めたビッグアプセット。1時間弱のブレークで体力回復につとめ、グランドを隣の27面に移動しいよいよ14時試合開始の敗者復活トーナメント決勝に挑む。
<決勝・スピアーズ戦>
14時試合開始の決勝戦、相手のスピアーズも直前の準決勝で1点差の激闘を勝ち抜きわずかなブレークを経ての対戦、折しも朝からの曇り空から太陽が直射日光を容赦なく降り注ぐ状況となり、両チームとも体力勝負の様相で決勝戦プレーボールだ。
ビッグアプセット決勝の先発は石井大和、初回表の相手の攻撃、相手1番の打球は三遊間最深部へのゴロ、ショート伊藤がぎりぎりキャッチしファースト送球するが、これがホームよりの逸れる悪送球となりノーアウト2塁、さらにつづく相手2番にレフト前に打たれいきなりノーアウト1・3塁のピンチだ。するとここで相手1塁走者がスタートしたところでキャッチャー石井から2塁へ矢のような送球、ショート伊藤のタッチも決まりワーストランナーアウト!石井大和を救う石井のプレーでワンアウトを取ると、この後石井大和は相手3番を三振、4番をサードゴロに打ち取り初回のピンチを切り抜け無失点、緊張感の中いいスタートだ。
するとその裏のビッグアプセットの攻撃、ツーアウトとなったところで準決勝サヨナラホームランを打ったばかりにばかりの3番伊藤、またも鋭いジャストミートの打球がレフトはるか後方を襲い、となりのグランド裏のテニスコート近くまで打球が点々とする大ホームラン!ビッグアプセット決勝初回に1点を先制だ!
しかしこの後試合は膠着状態、3回裏には稲泉のヒットに大河原の進塁打、谷上のヒットでワンアウト1・3塁のチャンスをつくるがどうしても追加点が取れない。真夏の太陽が両チームメンバーの体力を奪いデスマッチの様相を呈しながら1-0とビッグアプセット1点リードで試合中盤を迎える。4回表スピアーズの攻撃、ワンアウトからフォアボールでランナーを出し、続く5番を三振に打ち取ってツーアウトとしたが、続く相手6番のショートゴロで伊藤がファーストへまたも悪送球、これでツーアウト1・3塁とピンチが拡大したところでつづく相手7番の打席で石井大和が痛恨のワイルドピッチ、これで3塁走者が生還し1-1同点に追いつかれてしまう。なおもツーアウト3塁と逆転されるピンチはつづく場面で相手7番は石井大和のストレートをジャストミート、これが左中間のライナーとなりビッグアプセット屋根裏陣も総立ちとなるが、ここでセンター谷上が快足を飛ばして素早く打球においつき、これをランニングキャッチするファインプレー!谷上の守備でピンチを脱しビッグアプセットは同点で踏みとどまった!
ついに試合が動き同点に追いつかれてしまったビッグアプセットは、その裏すぐに反撃に転じる。先頭石井大和が今度は鮮やかな流し打ちでレフトへのツーベースで出ると、ワンアウトとなったところで打順は途中から守備に入った芝田、ここで相手投手のストレートに狙い球を絞りそのストレートをジャストミート、快心のライナーがセンター頭上を越え石井大和が2塁からホームイン、この大会チャンスで打てていなかった芝田が遂に真価を問われるバッティング、これが通算400本安打となるメモリアルスリーベースとなりビッグアプセットは勝ち越しだ!すると芝田を3塁において目下打撃絶好調の西村が渋くライト前に弾き返しこれで芝田が生還しさらに1点追加だ!追いつかれたビッグアプセットは最年長組の連続タイムリーで3-1と再びリードだ。
猛暑と激しい湿気のなか、4時間連続で試合を続ける両チーム、各選手の体力も限界に近づくなか櫻町監督も選手繰りに吟味を続ける。3-1と2点リードとした5回表の守備、先頭打者にセンター前に打たれるとワイルドピッチと内野ゴロで再びワンアウト3塁のピンチ、するとここでキャッチャー石井からの3塁牽制が悪送球となってしまい3塁ランナーがホームイン、1点献上で2-3と1点差に詰め寄られる。さらにツーアウトからフォアボール、デットボールの連続四死球と盗塁でツーアウト1・3塁と同点に追いつかれるピンチ、石井大和も5イニング目を迎え最後の体力を振り絞る、するとここで再びキャッチャー石井がサードに牽制、今度はこれが完璧なタイミンツにサード大間のタッチも決まりサードランナータッチアウト!石井のプレーで絶体絶命のピンチを切り抜けたビッグアプセットは1点リードを死守だ。
そして3-2の最小リードで迎えた5回裏ビッグアプセットの攻撃、先頭のこの試合DHの村上がフォアボールで出ると果敢に盗塁、1番谷上がセンター前に弾き返すと相手外野からの返球が悪送球となり村上がホームイン!さらにワンアウト2塁として3番伊藤がレフト前ヒット、これで谷上が還るタイムリーとなりさらに1点追加!伊藤がワイルドピッチで2塁に進んだところで4番に入った石井大和がファースト強襲ヒット、これで伊藤が2塁からホームインでこの回3点目!さらに石井大和が相手エラーと盗塁で3塁に進むと5番丸野がライトに打ち上げ、これが犠牲フライとなって石井大和がホームイン!この回ビッグアプセットは3安打に犠牲フライの効果的な攻撃で決定的な4点を追加!7-2と5点リードで試合は終盤に向かう。
各選手の体力状況と試合展開を睨みながら絶妙の選手繰りで試合を動かす櫻町監督、6回からは準決勝ほぼパーフェクトピッチングの石井がマウンドにあがり、キャッチャーのは丸野、そして迎えた最終回表の守りでは正捕手・村上をDH解除でキャッチャーに指名し、万全の体制でファイナルイニングだ。
石井は7回表、スピアーズ先頭の8番を三振に切って取るが、続く相手9番に完璧なホームランをレフト後方に打たれ、これで7-3の4点差、4点リードとはいえ猛暑での限界ぎりぎりの状況、何が起こるかわからない決勝戦の守備、ビッグアプセット守備陣と屋根裏解説陣にも緊張が走る。するとここでチームに喝を入れたのがオヤブン村上だ。ワンアウトランナーなしで迎えた相手1番、打ち上げた打球は3塁側現地前へのキャッチャーフライ、これに素早く反応したキャッチャー村上、鋭いダッシュで最後は打球に向かってダイビング、全身が地面に叩きつけられると同時にこの打球をキャッチ、必死につかんだボールを離さずアウトとする超スーパープレーだ!オヤブン村上が決勝最後の場面で見せた気合のプレーにビッグアプセットナイン全員が奮い立ち、最後の守備に再び挑む。するとツーアウトから相手2番の打球はセカンドゴロ、セカンド西村からファースト芝田にボールが渡った瞬間、ついにつかんだ頂点、ビッグアプセット敗者復活トーナメント優勝の瞬間だ!
敗者復活トーナメントとはいえ昨年に続く2年連続、通算4回目の優勝だ。ましてや猛暑と激しい湿気の下、体力勝負のダブルヘッダーを勝ち抜いた達成感にビッグアプセット全員がハイタッチで優勝を祝う。昨年よりさらに重みを増した櫻町監督95キロの巨体が再び大宮健保の空に舞い、全員の記念写真につづき、今年から大宮グランド管理株式会社が導入した移動式かき氷売店がグランドに近づき、ここで櫻町監督が太っ腹をみせ全員にかき氷を奮発、これに沸き立ったビッグアプセットナイン、各々の好みの味付けのかき氷をほおばり生き返るとともに優勝の喜びと櫻町監督への感謝が全身を駆け抜ける。ビールかけならぬかき氷パーティで優勝祝賀会は3塁側ベンチ裏でいつまでも続く。
準決勝では石井の完璧ピッチングと石井大和の2本塁打5打点、伊藤のサヨナラホームランで撃破、決勝では伊藤の足掛け2試合の2打席連続ホームラン、石井大和の熱投、石井・谷上の好守備、芝田・西村の執念の連続タイムリー、そして村上の劇的スーパープレー、丸野はスーパーサブとして櫻町監督の采配のカギを握る存在としてキャッチャーもこなし、絶妙のセフティバントで相手チームを攪乱、サードを2試合守った大間は体力の限界と闘いながらも数々のゴロをさばきナイスプレーを連発、助っ人稲泉もナイスヒットに手堅い守備でチームの危機を救い、大河原は相変わらずの八面六臂の活躍でチーム活動を支え、打撃でもしぶとい進塁打でチャンスメークに貢献、この日参加の全員が暑さと湿気と闘いながらダブルを貫徹した末の優勝、ビッグアプセットナイン全員が快心の笑顔だ。
また決勝戦での勝利打点をあげた芝田は、このタイムリー三塁打が通算400本安打となるメモリアルヒット、今期打撃不振の芝田だがようやく真価を発揮した場面での記録達成だ。2003年ロンドンから帰国した年、10月11日豊島運動場でのエクソダス戦で初ヒットを記録して以来足掛け21シーズン、途中5年間の海外勤務による離脱を乗り越え、櫻町につぐ史上2人目の記録達成だ。
エンジョイカップディフェンシングチャンピオンのビッグアプセット、初戦無念の敗退となったが敗者復活トーナメントでの逆襲で優勝、それも酷暑のダブルヘッダーを乗り切っての優勝、石原慎太郎の言葉の通り、肉体を賭けた勝負での勝利、それは味わったものだけが知るエクスタシーだ、櫻町監督からのかき氷ゴチでさらに盛り上がり、もはや定番となった大宮東口・順々餃子に直行、失われた水分を取り戻すべく生ビールが連続注文され、絶品餃子を次々に平らげる。灼熱のダブルを貫徹した優勝、今日でた多くのナイスプレーで全員がお互いを褒めあうという珍しい展開で順々の宴は終わることなくつづく。シーズンハイライトのエンジョイカップを敗者復活優勝で締めくくったビッグアプセット、来週から再び通常シーズンが始まる。これから迎える夏本番の野球シーズン、大会優勝の熱い思いを胸にまた来週からのシーズンに全力をつくそう、最高の笑顔、優勝の感激と残りのシーズンへの意欲を胸いっぱいに餃子でお腹いっぱいとなったビッグアプセット、勝利の美酒はさめやらず、3連休の人ででごった返す大宮東口をそぞろ歩きながら次なる美酒の場所を求めてさまようビッグアプセットナインであった。
<監督コメント>
敗者復活トーナメント優勝❗️
みなさんおめでとうございます❗️
芝田の渾身の戦評の通り、本戦での悔しさをすべてぶつけた準決勝、決勝のダブルヘッダーは、若手もオヤジも全力プレーで走攻守ともに勝負強さをいかんなく発揮、みんなの力の結集で見事栄冠を勝ち取ることができました。ありがとうございました❗️
準決勝は、石井さんのあわや完全試合の1安打無四球完封ピッチングが光り、打撃も大和くんの2打席連続ホームラン。特に4回の谷上くんのこの試合2本目のヒット、丸野くんの絶妙なセーフティバント、村上の死球で作った満塁のチャンスに期待通りの特大満塁ホームランは見事。伊藤くんのコールド決定サヨナラホームランも超人的1発でした。
守備では初回先頭打者の1、2塁間への強い当たりをファースト芝田が逆シングルで気合いのナイスキャッチ、これがチームに大きな勇気を与えてくれました。
決勝戦は、石井大和くんが気迫のピッチングで5回まで力投、リリーフ登板の石井さんも最後まで危なげなく投げ切り、バックもセンター谷上くんのセンターライナーランニングキャッチのスーパープレー、大間さんの再三のサードゴロの完璧な守備など全力で援護。
打撃も初回の伊藤くんの特大ホームランに続き、4回は芝田の通算400安打をここで打つ❗️さすがクラッチの名の通りのセンターオーバータイムリースリーベースヒット、絶好調男・西村の乗りに乗るタイムリーヒットでオヤジ組が躍動すれば、5回には攻守に大活躍の1番の起用に見事応えた谷上くんのセンター前ヒットで1点、3番伊藤くん、4番大和くんの連続タイムリー、さらに丸野くんの犠牲フライと若手がだめ押し打を連発。最終回は2年連続ゴールデングラブの正捕手村上がファウルフライをダイビングキャッチのスーパープレー。これぞ千両役者揃い踏みの大団円。みんなが持ち味をフルに発揮しての素晴らしい優勝でした❗️
来週7月22日(土)は今季初ナイター、
17時から天王洲野球場A面で、神宮前グリーンビーンズと試合です。
大河原、アップお願いします。
みなさん、出席表明お願いします。
では来週❗️
みんな、よろしく❗️