㉗8月28日(土)萩中公園野球場
敗戦投手 西村 0勝1敗0セーブ
~「災害級の危機、ここは総力戦よ!」(小池百合子)~
灼熱の萩中公園、決死の総力戦は壮絶な打撃戦!
8月も終わりを迎える東京地方は相変わらずの猛暑、この日は最高気温が35度を超える今年3度目の猛暑日となったが、ビッグアプセットナインはこの暑さに怯むことなく萩中公園に集結、初対戦のゲッターズ戦に臨んだ。
この日ビッグアプセットナインが決死の覚悟で臨んだのは暑さのためだけではない。今週は人繰りが厳しく久々登場の助っ人秋野を加えて10人の予定、ところが頼みの小川が不参加となりメンバーはジャスト9人、しかも投手起用に窮した櫻町監督は西村先発を決断。西村といえば永遠のエース候補、かつては「防御率無限大の男」とも呼ばれ、2009年9月伝説の「桜川蜃気楼事件」の主役、通算80イニングで244四死球の記録を誇る伝説のピッチャーだ。試合前ビッグアプセットナインの間に動揺が走るが西村当人は相変わらずの自信満々、異常な暑さと大きな不安の中、必勝を期してのプレーボールだ。
初回表ゲッターズの攻撃、先頭打者がライト線のヒットで出ると、ここから西村はお約束の3連続フォアボールでまず1点、守るビッグアプセットナインの間でこの酷暑の中今日は守備が長くなるぞ、との不安がよぎるが、ここから西村は立ち直る。この後タイムリーを打たれ初回3点を失うも最後はサイドスローからのシンカーで空振り三振を奪うナイスピッチングで初回を終える。
西村のピッチングに勇気づけられたビッグアプセット打線は早速その裏反撃に転じる。先頭大間がフォアボールで出塁、盗塁でセカンドに進むとワンアウト後3番山下が三遊間を鮮やかに破るレフト前ヒット、これで大間がセカンドから快足を飛ばしてホームインでまず1点を返す。続く芝田のショートゴロがエラーを誘い1・2塁となったところで5番絶好調櫻町がフルスイングで打ち返した打球はセンター頭上を襲い、これがグングン伸びてセンターオーバーのツーベースとなり山下が生還し追加点!実はこの日、芝田が2014年のロンドン赴任直前に購入、その後櫻町・田辺を中心にビッグアプセット打線を支え史上最多ヒット量産バットといわれたビヨンド特注バットの経年劣化を受け、ミズノ最新鋭のBeyondmax Legacyを購入、その威力をまず櫻町が見せつけた形で初回裏に2点を返す。
すると2回表、西村はデットボールひとつの無安打ナイスピッチングでゲッターズをゼロに抑える。するとその裏ビッグアプセットは先頭西村がフォアボールででると続く大河原、大間の内野ゴロでツーアウト3塁に進塁、ここで2番谷上がショート強襲のタイムリー!これでビッグアプセットは3-3の同点に追いつく。西村先発で勝ち投手、というイメージができあがりビッグアプセットベンチのヒートアップも最高潮だ!
しかしここからゲッターズの超強力打線がギアを上げる。3回表のゲッターズはフォアボールとヒットでランナーをためたところで9番打者がライトポールを巻く衝撃の柵越え弾、さらにヒットやビッグアプセット内外野の乱れでゲッターズの攻撃が続く。
するとワンアウト後、三遊間後方のフライを必死に追った大間がダウン、試合開始後さらにぐんぐん上がる気温と湿度でビッグアプセットナインの体力も限界、これをみた審判から異例の水分捕球休息指令が出て両チームナインがベンチに退避となる。
異例の10分間の休憩を経て試合再開、しかしその後もゲッターズは攻撃の手を緩めず、最後は相手6番が萩中公園右中間最深部に打ち込むこれまた衝撃の柵越え大ホームランをかまされ、この回9点で西村をノックアウトだ。ゲッターズ打線は1番から9番まで全てが強打者、息を抜く隙のない超強力打線だが、これに真っ向から立ち向かった西村もアッパレだ。
9点差をつけられたビッグアプセット、しかしここで諦めるビッグアプセットではない、脅威の反撃を見せたのが3回裏の攻撃だ。
まず先頭櫻町がフォアボールで出ると続く秋野のサードゴロがエラーを誘う、ワンアウト2・3塁となったところで激投の西村がレフト前に弾き返し櫻町が還ってまずこの回1点、大河原が三振に倒れツーアウトとなるが、大間がサード内野安打で秋野が還ってこの回2点目、谷上がフォアボールでつなぎツーアウト満塁となったところで山下が快心のセンター返しのクリーンヒット!西村に続き一度ダウンした大間もセカンドから激走で生還し2点を追加、さらに芝田・櫻町がいずれもセンターの頭上を越えるツーベースを連発、これが連続タイムリーツーベースとなりこの回7点を奪う大反撃!今期薮下・田辺につづいて購入したビヨンドレガシー、芝田・櫻町の打席でその威力が爆発、お値段以上の打球の伸びでまたビッグアプセット打線に強力な武器が加わった。
最終回となった4回表のゲッターズの攻撃では、マウンドを降りた西村に代わって櫻町監督が自らマウンドに上がる。ところが3回の打席で足を痛めた秋野がリタイヤ、8人での守備を宣言したところで、相手ゲッターズが守備助っ人拠出を申し出てくれた。この酷暑の中、両チームとも9人ちょうどで満身創痍の状態、そんな中でも守備助っ人を出してくれるゲッターズの男気に心から感謝だ。結局この回は5点を献上したがここで時間切れ試合終了となった。
猛暑が続く2021年の中でもこの日は最も過酷な暑さ、両チームとも9人ちょうどの背水の陣の中、ビッグアプセットでも大間のダウン、秋野のリタイヤなど満身創痍となったが、総力戦で2時間の試合を乗り切った。また先発西村はサイドスローの新たなピッチングスタイル、3イニングで8四死球と従来のペースから改善、時折見せるスライダーやシンカーも有効で57歳にしてエース争いに改めて名乗りを上げた。一方打線のノーガードの打ち合いは望むところと豪打爆発、新バット効果の芝田・櫻町はもちろん、旧来バットをかたくなに使用する山下も相変わらずの絶好調、クリーンアップで5安打7打点で引き続き打撃タイトル争いは続く。さらに大間はこの日もヒットを放ち打率をアップ、打数が少ないだけにシーズン終盤に向けて首位打者争いの台風の目に浮上だ。
この日唯一の若手としてタイムリーも放った谷上、最後はリタイアしながらも好守に奮闘し守備では見事なひとりゲッツーも奪った秋野、キャッチャーとして酷暑のホームを守り切った村上、スタメンライトとしてゲッターズ超強力打線の鋭い当たりを追いつづけ、強力ハーフバウンドを腹で止める好守備をみせ、またスタメン・カメラ・スコアの3役を全てこなした大河原、この日準決勝を迎えた夏の甲子園を見るまでもなく、真夏のグランドで奮闘する野球人に年齢は関係ない、グランドを駆けまわる喜びと大量の汗を流した爽快感、やりきった脱力感とともに来週以降も総力戦で乗り切ろう、と決意を胸にいまだ猛暑の萩中公園を後にするビッグアプセットナインであった。
~監督談話~
究極の暑さの中、先発西村はサイドスロー試行が吉と出て制球力が格段に向上、3回を見事に投げ抜き、ローテーション入りに十分な力を発揮してくれた。
打線も山下、櫻町がともに2打数2安打3打点、芝田、大間、谷上、西村にもヒットが出て8安打10得点の猛攻は立派だ。
守備は暑さで体力も消耗、一時状態が危ぶまれた大間さんは頭から水をかぶって回復したが秋野くんは肉離れのケガとなるなど究極の戦いとなった。この状況で守備に人を拠出していただいたゲッターズのみなさんには感謝だ。
試合には負けたものの今年一番の暑さの中みんなで何とか気合いで戦い抜いたこと自体、大したものだと思います!
来週は暑さが幾分か落ち着く予報。次は快勝と行きましょう!
来週9月4日(土)は16時から夢の島9面でラウンダーズと対戦です。
また9月11日(土)は10時30分から駒沢オリンピック公園軟式野球場で東京ファイトマネー戦に決定しました。
みなさん出席表明お願いします!
では来週!
みんな、よろしく!