~「いわゆるひとつのロケットスタート、
開幕10試合は7勝4敗でいきたいですね、えぇ~」(長嶋茂雄)~
オヤブン村上5打点の豪打爆発!
石井親子完璧ピッチングと全員野球で開幕ダブルを連勝発進!!
待ちに待った2021年シーズンがプロ野球キャンプインに先駆けてスタート、昨年最終戦から8週間のシーズンオフ、その間にオーバーホール、自主トレ、キャンプを各自こなしてきたビッグアプセットナイン14名が抜けるような青空の聖地東台球場に終結した。
試合開始1時間前の集合を厳命した櫻町監督自らが20分遅刻するという見事なツカミはあったものの、遅れて始まった石井道場は今年も容赦がない。2キロ超えランニングに加え相手チームが呆然と見守る中でのベテラン勢総出のサーキットで試合前からナインはテンションマックスだ。
昨年はコロナ禍で3か月の活動休止を余儀なくされ、年間24試合に止まってしまったビッグアプセット、今年こそ2年ぶりのフルシーズンを戦うぞ、と気合いの入りまくった大河原が開幕からホームグランド東台でのダブルヘッダーを敢行、開幕ダブルは2006年1月14日、強豪ゾディアックとの変則ダブル(大田スタジアム+東調布)以来15年ぶりのチャレンジだったが、石井親子の完璧ピッチングと、5打点をあげたオヤブン村上をはじめ各メンバーが大暴れ、2試合連続の完璧試合運びで見事に連勝、2021年開幕ロケットスタートの狼煙を上げた。
【開幕戦:対プレアデス】
開幕戦は午前10時開始のプレアデス戦、氷点下となった朝の霜がグランドを覆い、試合開始時は一塁側を中心にまだぬかるみが残る中でのプレイボール。
開幕投手は昨年ヒジの故障を克服し投手二冠に輝いた石井、先頭打者をショートへのフライに打ち取ったが、名手佐藤がまさかの落球。ぬかるむグランドに加え、あまりに青い青空に開幕の緊張も重なりボールが手につかない。ワンアウト後3番の打球はセンターへのハーフライナーだったが、今度はこれを西村が落球。名手山下の「追いついたら捕れ」という名言のゲキが飛びそうな展開でいきなりのピンチだが、ここは石井が落ち着いて後続を打取り無得点の立ち上がり。
ようやく落着きを取り戻したビッグアプセットが稼働しはじめたのは2回裏の攻撃、ワンアウトから田辺がフォアボールで出塁、石井のショートゴロでランナーが入れ替わると石井が早速盗塁で2塁へ、ここで登場したのが監督櫻町。年末年始を経て体重がヒストリカルハイに到達寸前、今日も監督自らが設定した集合時間に遅れるというつかみで相変わらずビッグアプセットナインを退屈させない男が、このオイシイ場面でさっそくレフト前へクリーンヒット、2塁から石井がホームインして2021年ビッグアプセットの最初の打点を記録、やるべきときにはきちんと結果を出すのが監督、今年も千両役者は健在だ。
3回表のプレアデスの攻撃、ワンアウトからヒットとフォアボールで2人走者を出し、次のボテボテのピッチャーゴロを石井が素早く処理、ホーム方向に逸れた送球を芝田が好捕しツーアウト2・3塁、ここで次の打者のサードゴロを大間が弾き1点を返され、さらに次打者のライト前のフライを小川がランニングキャッチしようとして落球、ここまで3イニングで4エラー、うち3つはフライエラーという展開で、2点を許し逆転される。
しかしビッグアプセットはすかさず反撃だ。3回裏、先頭小川が鮮やかに流し打つと右中間を打球が突破、小川はおなじみスーパーマリオ走法を飛ばして2塁へ、今年も小川の必殺流し打ちは健在だ。続く藪下は今期に向けて新たに購入した●万円の超高級バットを引き下げ登場、フルスイングするとお値段通りその打球は見事な伸びを見せセカンドの頭を超えるヒット、小川が果敢に3塁を回るがこれはホームでタッチアウト。しかしここからが開幕戦のハイライトだった。西村がサードエラー、木全がフォアボールで出て満塁で登場したオヤブン村上、初球を鋭く振り抜くとジャストミートの打球は左中間へ、2者を還す鮮やかな逆転タイムリーでベンチの盛り上がりは最高潮だ。このあと村上とのコンビで3塁走者木全がダブルスチールでホームを落とし入れるという円熟の頭脳プレーも飛び出し、この回3点であっさり逆転だ。
開幕戦のビッグアプセットはこの攻撃で火が付いた。続く4回には佐藤の3塁打を皮切りに山下の内野ゴロと石井のタイムリーで2点を追加、そして打線が大爆発したのが5回裏の攻撃だ。
先頭芝田がレフト前ヒットで出ると、小川のデットボールと木全のセンター前ヒットで再び満塁で村上が登場。初球のど真ん中を打ち損じてファールにしたが気を取り直して次のボールを強振、ジャストミートした打球はベース寄りに詰めていた三塁手のさらにライン寄りを突破する鮮やかなツーベース、これで満塁の走者一掃で3点。
今日の村上はなんと5打点の猛打爆発、年末年始に長嶋茂雄の「野球は人生そのものだ」を熟読、長嶋にならって前日夜には試合でクリーンヒットを打ちまくるイメージトレーニングを敢行し開幕からいきなりの豪打爆発だ。こころなしか打撃フォームや打球のイメージも全盛時代の長嶋を思い起こさせる打撃、今年のオヤブンは違う。
さらにビッグアプセット打線は手を緩めず、大河原のデットボールのあと大間のライト前、佐藤の今日2本目のスリーベース、石井大和が佐藤のリプレーのようなライトオーバーの3塁打、山下のライト前タイムリーと4連打、デットボールを挟んで6連打の猛攻でこの回8点を追加、試合を決めた。
石井は開幕からキレキレのナイスピッチング、守備陣も4回以降は落着きを取り戻し終わってみれば2安打、2失点なるも自責点ゼロの実質完封勝利で石井は今年も健在ぶりをアピール、完璧な試合運びで開幕戦勝利となった。
【2試合目:New Odds戦】
続いて12時から行われたNew Odds戦、グランドコンディションも回復しビッグアプセットは開幕連勝を狙う。
相手先発はなんと10代の高校生、125キロはあると思われる快速球でビッグアプセットナインも改めて気を引き締める。初回、大間がフォアボール、石井がデットボールでいきなりチャンスをつくるとワンアウト2・3塁から2戦目に櫻町監督が4番に抜擢した芝田、ビッグアプセット史上最多の101試合目の4番スタメンとなる芝田がどん詰まりのピッチャーゴロを敢えて放ち、3塁から大間が生還、芝田の「最低限の4番の仕事」でまず先制。その後ワイルドピッチで石井も果敢にホームインし、ビッグアプセットは初回2点の速攻先制をみせる。
続く2回、先頭櫻町がフォアボール、田辺がデットボールと初回と同じ展開のあと、藪下のフォアボールで満塁とすると木全のセカンドゴロがエラーとなり2者が還り2点を追加する。
2戦目のビッグアプセット先発は石井大和。ビッグアプセットのエースの称号目前で父・石井等が立ちはだかるが、石井大和は初回から伸びのあるストレートに相変わらずのブレーキ鋭いカーブで相手打線を翻弄、6イニングを4安打に抑えるピッチング。
この試合守備で光ったのが藪下だ。監督に自ら志願して2戦目はスタメンサードだったが、この試合6つの打球を完璧に処理、ファーストへは加藤をも彷彿とさせるレーザービーム、5回にはランナー1塁で3塁線の鋭い打球を好捕すると素早く反転しセカンドへ送球、田辺とのコンビでのゲッツーが間一髪間に合わなかったが完璧な守備をみせた。オヤジで込み合うファーストに満足できず、今年はファースト以外のスタメン争いに参戦の構えをみせた。
5回には石井大和のヒットと相手のエラーで1点を追加、石井大和は結局相手打線を完封、開幕戦で関東した石井の上を行くピッチングで、親子エース対決にも狼煙を上げた。
若い相手投手に石井大和の1安打で終わったビッグアプセット打線だったが、相手投手の制球と守備の乱れにつけ込むスモールベースボールで5-0と完勝、開幕ダブルを連勝で飾った。
石井親子の完璧ピッチング、豪打爆発5打点でキャッチャーもこなした村上、超高級ニューバッドと完璧サード守備の藪下、スリーベース2本とダイヤモンドを駆け回った佐藤、その他メンバーにも好守備・好打撃が沢山でて、開幕戦は打棒爆発、2戦目はスモールベースボールでの完勝と、異なる試合運びでの完璧連勝にビッグアプセットナインも気分も最高潮だ。
緊急事態宣言下、打ち上げもままならないが、完璧な青空の下で完璧な勝利、夢中でボールを追いダイヤモンドを駆け回る快感、長嶋茂雄の「野球は人生そのものだ」という言葉を噛みしめつつ、今年こそフルシーズン貫徹を誓って石神井公園を後にするビッグアプセットナインであった。
~監督談話~
開幕2連勝でロケットスタート!素晴らしい滑り出しだ。石井親子のナイスピッチングに打線も爆発、言うことなしの完勝でした。
特に開幕戦はまさに村上劇場。3回の満塁のチャンスで初球を完璧に弾き返し左中間ど真ん中を破った痛烈2点タイムリーツーベースはメジャー全盛期のイチローの弾丸ライナーを彷彿とさせ、4回の満塁のチャンスに打った三塁線を破った走者一掃のタイムリーもあれだけライン寄りに守るサードが動けない痛烈な打球。2度のチャンスに2度とも最高の形で応えた素晴らしいバッティングでした。開幕2戦ともみんなが攻守にわたり躍動、最高のスタートが切れたと思います。
さて来週2月6日(土)は12時から夢の島公園野球場3面でレッドスピリッツ戦、
2月13日(土)は14時から東台でツインリバーズ戦です。
みなさんの出席表明、お願いします。
緊急事態宣言の閉そく感を吹き飛ばすには野球しかないね!
来週も快勝しよう!
みんな、よろしく!