~「暑さ寒さも彼岸まで」~
秋の到来を告げる石井大和・黒田・丸野の三発!ノーガードの壮絶な打ち合いはシルバーフォックスに力負け!
恐ろしい酷暑に襲われたこの夏、この週には史上最も遅い猛暑日を記録する異常な気候だが、この日はようやく最高気温も31度、曇り空の光が丘公園は久しぶりに人間らしいコンディションで宿敵シルバーフォックスの胸を借りて今期30試合目に臨む。助っ人におなじみ秋野、先発は今期6試合目の登板となるマダックス末永、総勢12人でプレーボールだ。
試合直後、いきなり両チームの度肝を抜いたのが先頭の石井大和だ。相手先発のストレートをジャストミートすると、打球は秋を思わせる西の空に高々と舞い上がり軽々とオーバーフェンス、いきなりの先頭打者ホームラン!背番号17でダイヤモンドを回るまさにShowtimeだ!そして2回表の攻撃ではこの回先頭のフェラーリ黒田、これもストレートを強振すると火を噴く打球が今度は南の空に舞い上がる、かつての豊島運動場の伝説の130メートル砲を彷彿とさせるロケット弾で2点目となるホームラン!ビッグアプセットベンチは序盤の連発にいきなりのヒートアップだ!
そして黒田の特大弾の興奮も冷めやらないなか、つづく丸野は三遊間突破、盗塁と相手エラーで3塁に進むと、つづく秋野もレフト前へ弾き返すタイムリーで丸野が生還!さらに田辺が鋭くサード強襲でつづくと、ダブルスチールで2・3塁となったところで、オヤブン村上が変化球を鋭くジャストミート、これがレフト前に鮮やかに弾き返すクリーンヒット、秋野、田辺が相次いで生還する2点タイムリー!この回黒田、丸野、秋野、田辺、村上の怒涛の5連打でこの回4点の追加点だ!
そしてさらに3回表、ツーアウトランナーなしから丸野が渾身のフルスイング、今度は鋭いライナーがセンター後方を襲い、これが光が丘バックスクリーンに突き刺すホームラン!なんと初回から3イニング連続の柵越えホームランの快挙だ!3回表終了時点でビッグアプセットは6-1と大きくリード、この試合は安泰かと思われた。
ビッグアプセット先発の末永は、初回2安打で1点を失うも、ピンチで鮮やかな牽制アウトをとるなど粘りのピッチング、しかし迎えた迎えた3回裏、エラーでランナーを出したあとこのイニング4フォアボール、さらにエラーがでてこの回ノーヒットで2点を失い6-3と詰め寄られる。すると迎えた4回裏、先頭相手9番からツーベース1本を含む5連打をくらい、さらにこの回2安打を打たれ6点を献上、一気に6-9とシルバーフォックスの強打で試合をひっくり返される。
5回表、ビッグアプセットは先頭塚野敦也の目の覚めるような右中間のツーベースを足掛かりに、山下ライト前のあと4番に定着した櫻町がセンター前に鮮やかに弾き返し塚野敦也が還って1点!シルバーフォックスに追いすがるが、その裏シルバーフォックスは本塁打2発、さらにツーベース2本の集中打で3点を奪い試合を決めた。結局、ビッグアプセット12安打ホームラン3本、シルバーフォックス16安打ホームラン2本というノーガードの打ち合いは、強打のシルバーフォックスが力で押し倒した試合となった。
試合は力負けしたものの、この日ベンチの度肝を抜いた石井大和、黒田、丸野の3発は見事、チーム全体でも12安打を放ちここまでのシーズンチーム打率は.316、史上初のシーズンチーム打率3割達成がみえてきた。ピッチャー末永も夏からの復帰ながらこの日で規定投球回に到達、初代エースの復活に村上新政権の勝利の方程式がみえてきた。守備陣でもショート塚野敦也が数々の好プレーをみせ、センター石井大和は4回裏に持前の強肩で相手ランナーをホームタッチアウト、選手層が格段に厚くなったビッグアプセット、暑くなくなった季節を迎え今後のシーズン貫徹にむけ新たなチームの形をさらに模索する。
暑い夏がおわり、先人を想う彼岸がすぎるといよいよシーズンも第4コーナーだ。高打率を維持し石井大和に果敢にも首位打者挑戦状をたたきつける前監督巨鯨ビッグ櫻町、自らの快心の2点タイムリーを放ちチームを鼓舞したオヤブン村上、相変わらずの運動量で守備陣を締め打撃でも鋭い打球を放った田辺など、ベテラン組もさらに意気軒高だ。ここから一気に秋になりビッグアプセットのポストシーズンが見えてくる。まだ日の高い光が丘を、各々のシーズンへの思いを胸にグランドを後にするビッグアプセットナインであった。
<監督コメント>
老・壮・青とバランスよくメンバーが揃い、ガチンコでぶつかった。よく打ち、よく守り、よく投げたが、相手の数多くのタイムリーに屈してしまった。まぁ、しょうがない。
それにしても、石井大和くん、黒田くん、丸野くんのホームランはお見事でした。