~「朋あり遠方より来るまた楽しからずや」~
伝説の助っ人・オーナー三輪登場!宿敵メガシティとのガチンコ対決は力負け!
暑かった今年の夏もようやく10月最終週に入り気温が20度を割り込む水準まで下がり、ようやく本格的な秋の気配だ。この日今シーズン第24戦を迎えたビッグアプセットだが、主力数人を欠く状態に今期2試合目となる鈴木秀紀、さらに伝説の助っ人、みずほ証券野球部オーナーの三輪選手を招聘し10人体制で新荒川大橋球場でのメガシティとの対戦にのぞむ。
三輪選手といえば、言わずと知れたビッグアプセットの歴史的宿敵、みずほ証券野球部の創設者にしてオーナー、50代を迎えた今もオーナーの威光は衰えず毎週みずほ証券の活動を牽引しているところ、かつての同僚・クラッチ芝田からのたっての要請でみずほ証券の試合途中で同僚の制止を振り切って新荒川大橋に駆けつけてくれた。これも人数集めの苦労を知る三輪オーナーならではの熱い対応だ。かつて助っ人として通算9試合出場の記録を残しているが、この日は2010年以来何と14年ぶりとなる助っ人として登場、相変わらずよく通る声でビッグアプセットベンチに喝を入れつつプレーボールだ。
先攻のビッグアプセットは初回表、先頭目下首位打者の牧がいきなりレフト前ヒットででると、つづく2番谷上もライト前に弾き返しいきなりノーアウト1・2塁のチャンス。しかしここはこの日の特別シニアクリーンアップの3番三輪、4番櫻町、5番芝田が3連続三振に倒れるという展開で初回は無得点。
一方ビッグアプセット先発の末永は、初回を1安打無失点と順調な立ち上がりを見せるが、つづく2回裏、ヒットとフォアボール2つでノーアウト満塁の大ピンチを迎えたところで、前進守備をみて飛び出した2塁走者を刺すべく投じた牽制球に対し相手3塁ランナーもスタート、ショート西村のバックホームはタイミングはアウトと思われたが、久しぶりにマスクをかぶった村上の思いのほか慎重なタッチを相手走者がかいくぐってセーフ、これで1点を失うとさらにフォアボール2つで押し出しの2点目を与えてしまう。さらにつづく3回裏には3安打2四死球で4点、さらに4回裏には代わってマウンドにあがったライアン小川が流れをつかめず4安打2フォアボールで4点と、流れをつかめないまま試合が進む。
メガシティ先発投手のアンダースローから浮き上がるストレートと流れるスライダーに沈黙するビッグアプセット打線、意地をみせたのが5回表の攻撃だ。ワンアウトから村上がストレートをジャストミートし二遊間へのヒットで出るとつづく1番牧がフォアボールを選びワンアウト1・2塁となったところで、ツーアウト後3番三輪が三遊間への鋭い当たり、これがヒットとなり2塁から牧がホームイン!これで意地の1点を返したが、結局流れは変えられずゲームセットとなった。
メガシティは9安打、対するビッグアプセットは好投手相手に6安打を放ち、試合は互角かと思われたが、流れをつかんだチームとつかめなかったビッグアプセット、この差が得点差に表れた試合だった。しかし人数集めに苦労するなかで参加してくれた鈴木秀紀も今期初安打を放ち、また三輪も唯一の得点となるタイムリーで熟練オーナーの凄みをみせてくれた。
試合は負けたが14年ぶりの三輪選手の参加にビッグアプセットナインも感慨深げだ。三輪選手といえば、みずほ証券野球部創業年の2004年以来、ビッグアプセットとは通算25試合、8勝14敗3分けとビッグアプセットが大きく負け越している宿敵だが、最後の対戦となった2017年8月の試合後に審判起用をめぐって当時の櫻町監督と三輪オーナーが論争を繰り広げ、それ以来音信がとだえていたところで、今期最終戦のオファーが先方からあり雪解けの気配がしていたところでの三輪オーナーの参戦、これ以上の歴史的和解はないという状況となった。
試合後は三輪オーナーの運転する車で日本を代表するせんべろ聖地・赤羽へ直行、「赤羽はNo Rule!」の名言でしられるオーナーの経営するジンギスカン屋で再会の祝杯をあげる。思えば初対戦は20年前、そしてその年、みずほ証券の大会初戦でホームランとツーベースを放ちMVPとなったのがクラッチ芝田だ。ビッグアプセットナインと三輪オーナーの歴史を噛みしめつつ、歴史的和解をともに祝い、朋あり遠方よりきたる、また楽しからずや、赤羽の夜は更けることなくいつまでも続くのであった。
【監督コメント】
また相手チームにたくさんの点を取られ、ウチのチームの点は少な過ぎて敗れてしまった。
ただ、六十歳を超える主力メンバーも若いメンバーもしっかりとしたプレーはできている。もうちょっとのところに勝ちはある。チャレンジを続けるのみ。次こそは何とか勝ちたい。楽しんで勝つ……、それを実践しよう!
※カメラマンが欠場のため写真はありません。