投稿日: Dec 06, 2019 8:10:28 AM
太極拳には、複数の「套路」(型)があります。
当流の「太極拳」でも、複数の「套路」(型)を練習します。
「陳式太極拳」の中核になっている技法や勢法は、「忽雷架」という「套路」(型)です。
この「陳式太極拳」は、練習段階にもよりますが、「陳式太極拳」の中でも剛柔の連環が速く、小さなモーションの「発勁」が特徴的な「太極拳」となっています。
そのため、他派の「陳式太極拳」に比べて動きはストレートな印象となります。
また、当流の「陳式太極拳」には、「新架式」の影響も強く、「陳式太極拳」で通常使われる「勁」だけでなく、直線的な動きの中に、二重に「螺旋運動」が働く勢法が、特徴的な「陳式太極拳」となっています。
「推手」においては、投げや、遠くに飛ばすために、相手の重心を崩す技法が、現在では主流になりつつあります。
しかし、当流の「陳式太極拳」は、「打法」に繋げる事が中心に考えられます。
つまり「打撃」ですが、格闘技などの「打撃」とは違い、肩、肘、頭など体のどこからでも打てるように訓練します。
また、ここで使われる「打法」は、比較的、短い距離から打ち出される「打法」で、一般的には「寸勁」と呼ばれるものです。
しかし、前述したように、体のどこからでも打ち出せるもので、一般的なものとは印象が違ったものです。
そのため、この「打法」と「柔法」の連環を重視するため、一般的に運用される「推手」の技法より、重心を崩す範囲は、小さく抑えます。