伝統中国武術と太極拳
投稿日: Nov 02, 2018 1:22:45 PM
中国武術という言葉は、「中国」で発生した「武術」の総称です。
一般的に、「中国武術」という言葉は、「兵器術」(武器術)を含めた、全ての技術を指す場合が多く、「中国拳法」という言葉は、素手の技術の総称として使われる事が多いようです。
また、中国語での、本来の意味は違いますが、「功夫」(カンフー)という言葉も、「中国武術」や「中国拳法」と同意語として使われています。
異論もありますが、「中国武術」の分類として、大きく分けて、「中国」の南側で発達した「武術」を「南派武術」と称します。
北側で発達した「武術」を「北派武術」と称します。
「南派武術」では、「ブルース・リー」が練習していたと言われる「詠春拳」が有名です。
「北派武術」で代表的な「武術」は、「太極拳」が有名だと言えます。
「太極拳」は、元々「中国」の北部で発達した「武術」だと言われています。
現代の「太極拳」は、健康法というイメージが強いですが、現代においても、伝統的に伝わっている「太極拳」の一部は、健康法だけではなく、「武術」の要素を伝えています。
つまり、戦闘を想定した技術としての「太極拳」という事です。
また、現代では、スポーツ化、競技化した「中国武術」も盛んです。
「キックボクシング」に似た形で発達した「散打」や、套路(型)の形の優美さを評価する「表演武術」などです。
また、現代では、このような、スポーツ化した「武術」と、前述した、昔からの形で伝わっている「武術」を分類しています。
後者を「伝統武術」などと称しています。