太極拳の推手の練習と套路(型)、楊式太極拳の四正と攬雀尾

投稿日: Feb 22, 2021 4:45:43 AM

太極拳の練習では、套路(型)と、推手をつなぐのが、四正だと言えます。

太極拳の套路(型)や推手は、四正に還元されると言えます。

そして、套路(型)を練習する事で、基準を正し、推手を練習することで変化を導きだすことができます。

また、推手には、定歩と活歩があります。定歩推手は、最初は、腰や丹田を練ることを目的とします。

これは、套路(型)練習だけでは不十分だからです。

定歩推手を練習するのは、套路(型)の練習の中で、腰や丹田の働きを、練ることができるようにするためでもあります。

活歩の推手を練習するのは、簡単に言えば、歩法を用いて対応できるようにするためです。

しかし、腰や丹田が充分に練られていない状態で、歩法を使うと、不安定になってしまいます。

歩法もその働きは、腰や丹田から生まれるからです。

活歩推手を経験することで、套路(型)でも、歩法を練ることができるようになります。

つまり、推手で得た経験を、套路(型)にフィードバックするということです。

また、推手の練習では、相手の変化の「機」と「勢」を探る必要があります。

ただ、押したり、引いたりするものは、推手ではありません。

変化の「機」とは、相手の意識を捉えることだと言えます。

相手の心の働きを、触れている部分を通して、感じることです。

変化の「勢」に対応するには、自在な身法が必要です。

楊式太極拳では、根本的な身法の練習として、「攬雀尾」があげられます。

この、「攬雀尾」には、基準となる根本的な技法である、掤、履、擠、按四正が内在しています。

推手は、この「攬雀尾」を練るための練習法だとも言えます。

楊式太極拳の套路(型)と推手は、「攬雀尾」を核にして繋がっているという事です。

 

 

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