投稿日: Apr 02, 2020 1:20:31 PM
推手をする人は、太極拳の練習者の中でも、たいへん少ないと言えます。
推手を練習する人が増えない理由は、推手が、特別なモノ、と思っている人が多いからではないでしょうか。
一人練習、つまり、套路(型)の練習をとても熱心にやっていても、太極推手は、ほとんどやらない、という人が多いと思います。
套路の練習だけをするなら、ラジオ体操とかの方が、身体の為にもいい、という人もいます。
太極拳の「身法」を無視して、手や脚をいくら一生懸命動かしていても、何も変わらないのは事実です。
外形の事で言えば、腕のちょっとした角度や指の曲がり具合、或いは、つま先の向きなど、その形にハタラキがあるか、無いかは、套路だけの練習では、確認する事は難しいと言えます。
重要なのは、練習の年数ではなく、練習内容の「質」だと思います。
そのためには、推手の練習は極めて重要です。
日頃から、太極推手をやるように心がけている人、推手を日常的にやっている人は、確実に上達します。
「ファンソン」が理解しやすいからです。
一人練習や套路だけでは、変わらない部分があります。
太極推手の練習は、特別な練習ではなく、太極拳を練習する上で、切っても切り離せない普通の練習です。