投稿日: Dec 27, 2019 4:57:16 AM
太極拳には、多くの文書や文献が存在します。多くの太極拳士が愛読する文献は、王宗岳の『太極拳論』や『太極十三勢歌』ではないでしょうか。
これらの文献は中国武術史上に一大革命をもたらしたものであるとも言える文献です。
「文字の中に隠された深い意味を知る人は稀であるが、時期が来れば次第に深い意味も理解されるようになろう」という評価をする人もいます。
套路を練りながら、『太極拳論』や『太極十三勢歌』を時にながめていれば、そこに含まれる深い意味も次第に理解できるようになると言う人もいます。
例えば「剛」や「柔」においても、王宗岳の言おうとしている「剛」とは何か? 「柔」とは何か? これはよく考えてみなければならないと思います。
それによって、套路や推手を練る中で、太極拳独特の「剛」「柔」の実感が得られると言えます。
こうした経験を重ねる事で『太極拳論』の深い意味が理解できるようになるのではないかと思います。
最終的に『太極拳論』を完全に理解するには、王宗岳が体験していた心身の状態を体現しなければ、真の理解は得られません。
道は遠いと言えますが、『太極拳論』や『太極十三勢歌』は、我々のおおいなる指針となる文献と言えると思います。