投稿日: Nov 09, 2019 9:49:34 AM
太極拳は、内功や運気などを重視する、内家拳と呼ばれる武術の一つに分類されます。
特に、内家拳の中でも、極めて身体の内部の使い方が精妙だと言えます。
内家拳と呼ばれる武術では、代表的な武術として、太極拳、八卦掌、形意拳の3門派(流派)が有名です。
この3派を内家三拳とも呼びます。
この三派の中でも、内功や運気などの、身体の内部を運用する技術では、太極拳は極めて高い技術を持ちます。
これは、太極拳に推手と呼ばれる練習法があるためです。
武術の套路(型)は、外から見ただけでは、内部の運用が上手くいっているかを判断する事は、難しいと言えます。
ある程度の力量を持つ武術家ならば、ある程度見ただけで判断する事が出来ますが、太極拳の極めて細密な身体の運用を、見ただけで判断する事は、極めて高度な事だと言えます。
昔の名人ならばともかく、現代の練習者では、不可能に近いと言えます。
しかし、前述した推手の練習では、練習相手を通して自分自身の内部の活動の正否を分析する事が出来ます。
また、上級者が指導する時も、相手の正否を理解し、助言しやすいと言えます。
そのため、太極拳を上達させるためには、推手の練習が必要不可欠だと言えるのです。
また、推手で分析し、感じた感覚を、套路(型)に反映させる事も重要だと言えます。