第6回「MIS目前!!医系は楽しいよ特集」

(1)「<出張報告>第86回医図協総会に行ってきました☆」(北海道大学歯学部図書室 東朋子さん)

(2)「『ヘルスサイエンス情報専門員』って知ってますか?-日本医学図書館協会の活動にみる医学図書館員-(仮)」(札幌医科大学附属総合情報センター 今野穂さん)

▼質疑応答

Q お話の中で、患者さんがカウンターに来て「私の病気についてどう思うか聞かれ る」というお話がありましたが、そういう患者さんのために、「○○を食べたら癌 に効く」といった様な本を入れる予定はあるのでしょうか。 公共図書館に勤めていたときにそういう本が多いなと思っていたのですが、本を 入れる方針などがあれば。

A 患者図書コーナーを置くか置かないかで変わってくると思います。またそれは館長の方針によると思います。 置くにしても、まずどういった本を置くか、どの本を選書するか。よほど信頼のある先生に言っていただくなら別ですが、そこで議論が起こります。 たとえば消毒液を置くというだけでも、あれ自体に意味がない、という議論になってしまいます。 そのコーナーを設置するのに一悶着、どの本を買うかの選書の段階でも一悶着があるんですね。 札幌医科大学は基本的に患者さんの利用を認めていません。例外もいらっしゃいますが。また蔵書に家庭医学書は一冊もありません。 利用者の中には実際に「病気についてどう思いますか」と言う方もいらっしゃいますが、 我々は文献は探しますが、文献の中身についてそれが合致しているかしていないか、といった議論していませんので。

Q 参加者の事前アンケートでも「医学に対する知識が必要そう」というイメージを 持っている方は多かったですが、 医系図書館員には、医学そのものに関する知識が必要とは言えないのでしょうか?

A 時代が変わったなという気はします。 昔は文献検索のエンドユーザサーチング(例えば昔のMEDLINE)において、先生がいきなり検索するのはまず無理なんですね。 そのときに先生にインタビューする必要がある。先生がどんな文献を求めているのかを事前にインタビューしてインタビューシートに記入して予備検索するんです。 そういった時代を生きた人は医学用語を学ぶことの重要性は認識しています。 具体的にどういう病気かっていうのはざっくりとしか知りませんが、シソーラスとか、調べ方を知っておくということは必要かと思います。

(3)「第32回医学情報サービス研究大会への誘い」(北海道大学附属図書館 松尾博朋さん)

▼補足・質疑応答

(今野) MIS32に山崎茂明先生がいらっしゃいます。愛知淑徳大学の先生で、小保方晴子 さん等で剽窃等が社会的な問題になりましたが、「科学論文のミスコンダクト」 と言う本を、会場で参加者特別価格で販売されるそうです。 先生と直接お話できる機会ですし、もしかしたらサインもいただけるかもしれません。会場にぜひお越しください。

Q 参加費と懇親会費は一緒に振込みで良いでしょうか。

A 参加費と懇親会費は一緒に払ってください。 また当日でも参加受付してます。26日までに振込みをして、早割りの3000円での 参加も良いですが、ぎりぎりまで悩んで、当日やっぱり行こう!というのもOKです。

Q MISには全国各地からいろんな方がみえるんでしょうか。地域とかに特徴があっ たりしますか?

A 現時点での参加者は118名です。地域は圧倒的に本州が多いです。図書館の方、 病院図書室の方、研究所の方、などです。企業からは19社、35名が参加予定です。

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