第40回「中と外の話を聞いてみようの会&新人さんいらっしゃい!」

髙野直樹さん(北海道大学附属図書館 利用支援課補佐)

一戸佳織さん(北海道大学附属図書館 管理課図書受入担当)

山形知実さん(北海道大学附属図書館 管理課図書受入担当)

澤田純一さん(北海道大学附属図書館 管理課会計担当)

北野新治さん(北海道大学附属図書館 利用支援課本館閲覧担当)

中筋知恵さん(小樽商科大学 学術情報課専門職員)

発表資料

「帯広畜産大学で過ごした4年間:隣の芝生は青く見える?」髙野直樹さん

「商大くんと過ごした3年間」一戸佳織さん

「ただいま!」山形知実さん

澤田純一さん

「自己紹介」北野新治さん

「北大から小樽商大へ~バトンを繋ぐ~」中筋知恵さん

質疑応答

<高野さん>

Q.大学職員としての意識を持つことについて、現状ではどういう点が足りないと思われるか。

A.「図書館」という主語を使いすぎているのではないか。図書館は大学の教育・研究を支える支援組織の"一部"であり、図書館を超えて大学の視点で考えてみることが必要と思う。

<一戸さん>

Q.休日について、大学によって休暇の制度が違うという部分について詳しく知りたい。

A.例えば、開校記念日はお休みになる。夏季一斉休業を3日間いただける他に、リフレッシュ休暇が3日間ある。有給休暇も、育児目的休暇というものがあり、運動会や参観日など子どもの行事の時に使える休暇が年2日もらえる。女性研究者の方が職員に聞き取りを行い、商大に足りていないものは何か調査をされていたことがあり、そういったことがベースになって制度が充実したのではないかと思う。

<山形さん>

Q.出版社との交渉ができるようになった、と思ったタイミングは?

A.ベテランの委員の方々と一緒に交渉したり、昔からの記録を参考にしたりする中で、どういうところが押し所なのかが段々わかるようになっていった。でも今でも交渉は得意ではないです。上手い人は本当に上手くて、どれだけ対案を出せるかという部分が交渉を左右すると感じている。

Q.海外で、OAのフリップモデルが実際の温度感としてどう受け止められているのか知りたい。

A.OAモデルについては非常にホットな話題。特にヨーロッパでは、国レベルで、いつまでに自分の機関の論文をOA化する、ということが義務化されているところもある。そういったところは非常に現実的で、今まではジャーナル購読のためにお金を支払っていたが、研究成果を発表するために支払うモデルの導入がすでに始まっている。アメリカだとヨーロッパほどそういった仕組みの導入は進んでいないが、Califolnia Digital Libraryなど一部では導入が始まっている。今後この方向(発表するために支払う)に進んでいくことは間違いないと思う。

Q.海外で「JUSTICEの山形です」と言った時の反応を聞きたい。

A.「JUSTICEっていうの?いい名前だね!」と言われます。無理やりな英語名だけど、ナイスなネーミングだなと思います。

<澤田さん>

Q.Amazonは日本でも企業活動をしているけど日本には納税していないと聞いた。法制度の問題なのか?

A.節税・脱税は、本来その国に入るはずだった法人税収が失われるといったことに繋がるため、大きな問題。日本の税制に問題があるというより、世界的に現在の税制が対応しきれていないのが現状。問題の解決に向け、各国がそれぞれに対

応するのではなく、各国の連携による新たな税制度を導入する、といった案などが議論されている。

<北野さん>

Q.公共図書館で働いた際は接客のウェイトが重いと感じた、と話されていたが、特にそう感じたエピソードがあれば。

A.自分がいた図書館では、複写サービスが一番利用者との間でトラブルになることが多かった。

著作権の規定を厳密に守って複写サービスを提供することになっていて、利用者が規定に反するようなコピーをしている時は止めに行かなくてはならない。そういった際に、どうクレームにならずに対応するかに神経を使った。

<中筋さん>

Q.システムに関する勉強をされた中で、参考になった図書など教えてほしい。

A.たくさんあるが「シス管系女子」という漫画がとても参考になった。システム初心者の女の子がどう解決していくかが描かれていて、自分も経験したような場面も出てきた。ぜひ読んでみてください!

第40回勉強会のまとめです。

https://togetter.com/li/1360326

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