「一口に〈老人ホーム〉といってもいろいろな種類があり、相談を受けてもなかなか答えられない」という所沢市ボランティア連絡協議会(毎月15日にイオン所沢店で机を並べて相談会を開催)からの相談を受けて企画したセミナーを、所沢市こどもと福祉の未来館で開催しました。
「終の住処」という言葉がありますが、実際に齢をとってくると親しんだわが家でさえ住みにくくなることがあります。住居に手を加えて住みやすくするか、それともいっそ住み替えるか。人生終盤での大問題です。
今回は住み替えを選択した場合に、どのように終の住処を見つけるかについて資料(本記事に添付)を元に説明しました。ちなみに本会としては、住み慣れた家で最期を迎えることを理想としつつも、それが叶わくても次善の策を講じられることを目標としています。
今日、一つだけ覚えて帰るとしたら、それは〈利用権〉という言葉。これがもっとも簡潔なまとめです。借地借家法で賃借人が保護される賃貸住宅と異なり、老人ホーム(特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、認知症高齢者グループホーム等)は運営者と入居者との間で結ばれる利用権に関する契約がすべてということ。判を捺す前によくよく契約書を読んで理解しておく必要がある訳です。
そうでないと不本意な退居を迫られたり、自発的に退居する場合に前納した料金(1000万円を超えることも)が期待したほどは戻ってこなかったりという不幸が起こりうる、と(特に退居時に前納した料金がどれほど戻ってくるかは次の住居を決定に大きく影響しますが「初期償却率」と「償却期間」も覚えて帰られると後悔する蓋然性が下がる)。
およそ2時間かけて、このことが丁寧に説明されました。アンケートを見ると多くの方が内容に満足される一方で、次のステップとしてより具体的な話も聞きたいという要望もあり、今後検討させていただきます。
なお、講演録作成のため反訳絶賛作業中です。ご期待ください。
3月11日の午後、所沢市こどもと福祉の未来館にて「高齢者向け施設・住宅を知りたい人の入門セミナー」を開催しました。
このセミナーは、NPOとこすま(ところざわ福祉の住まいづくりをすすめる会)が主催し、福祉住環境コーディネーター協会の後援、所沢市ボランティア団体連絡協議会の協力を得て行われました。
高齢期に入り、老人施設への入所や、サービス付き高齢者向け住宅などへの入居を考えている人向けに開催された講座で、30名ほどの参加がありました。質問も多く出て、とても充実した講座となりました。 参加された皆様、ありがとうございました。
また、チラシの配布やお友達へのお声掛けなどでご協力いただいた、所沢市ボランティア連絡協議会の皆様に、心よりお礼申し上げます。
(Facebookでの報告)