このたび、コープさっぽろは日本食糧新聞社さまより「第58回食品産業功労賞」という栄えある賞をいただきました。日本食糧新聞社さまに心よりお礼申し上げます。

 コープさっぽろは、1998年の実質的な経営破綻から再生し、創立60周年を迎えることができました。この受賞は私個人に対してのものではなく、長年にわたり地域のくらしを支え、協同の力を信じて行動してきた多くの組合員の皆さま、職員、そして生産者やお取引先の皆さまとともにいただいたものだと受け止めています。

 コープさっぽろは「つなぐ」をテーマに、「人と人をつなぐ」「人と食をつなぐ」「人と未来をつなぐ」という3つのミッションを、この10年間掲げて歩んできました。

 未来は決して明るいものばかりではありません。地域の人口減少や過疎化がさらに進展する中、北海道が問題の先進地となることを見通し、「北海道でのくらしの問題解決」をテーマに取り組んできました。

 スーパーマーケット事業と宅配トドックの無店舗事業、この2つを柱にしながら、食を中心に買いもの難民対策としての移動販売事業、高齢者に食事を提供する配食事業、自治体からの要請を受けての学校給食事業へと広がりを持たせてきました。さらに、北海道での未病管理として健康診断事業もスタートしています。地域が縮小する中で、生活をめぐるさまざまな問題を私たちは事業として解決していきたいと考えています。

 協同組合は単なる経済組織ではなく、人と人とが支え合い、地域の未来を自らの手で形づくるための「民主的な学びの共同体」でもあります。利益は社会に還元し、組合員さんとよろこびと責任を分かち合う、そこに私たちの原点があります。今回の受賞を励みとして、これからも「一人ひとりが主役の協同社会」の実現に向けて挑戦を続けてまいります。

 地域の人々が安心して食べ、語り合い、支え合う。その風景こそが、私たちの願う豊かさのかたちです。改めて、今回の栄誉に深く感謝を申し上げるとともに、60年の歩みを力に変えて、これからも皆さまと共に未来をひらいてまいります。

※2025年11月4日実施 第58回「食品産業功労賞」贈呈式時の大見理事長謝辞を掲載