私の娘が昨年7月に、女の子を出産しました。初孫です。娘も仕事では中間管理職をしていて、かなり遅くなっての子育てスタートでした。娘にとっても出産から子育ては、全くの未知の経験だったと思います。ただ娘のパートナーが同じ職場の人で理解力があり、男子育休を9カ月も申請して、娘に付き添って一緒に子育てに専念していました。その9カ月間で、孫娘の成長と一緒にしっかりと子育てをしている彼の姿を垣間見て、男子育休は半年以上は絶対に取るべきだという思いが確信に変わりました。お風呂に入れてあげることは当然のごとく、うんちをしたら、おしりふきから紙おむつの交換、離乳食を食べさせることや、食事後の台所の食器洗いやお片付けまで、すべて彼が対応していました。赤ちゃんは1カ月でみるみる成長するのですが、その成長に合わせてどう対応したらいいかを2人で本当によく相談しながら、ほぼ付きっきりで対応している姿にすばらしいなと思いました。さらに育休明けの4月から乳児保育園に入所できたのですが、さらに彼が時短勤務を申請して夕方の保育園のお迎えをしていることを知って感動すら覚えました。

 よくよく考えてみれば、これから結婚して子育てを始めようとしたときに、まだそのお父さんもお母さんも60歳以下で仕事をしているのが一般的です。今から30年前の1995年には、主婦と就労女性の比率がちょうど50%だったのですが、その後、専業主婦のお母さんは圧倒的に少数派となって今では25%以下という水準なのです。さらに女性の健康寿命が延伸していることと、職場での人手不足から就労女性の退職年齢もすっかり延びてきています。そうすると若いお母さんが、自分の母親にちょっと子どもの面倒もみてもらおうと思っても、実際は仕事を持っていることから、現実的にはかなり困難な状況になっているのが一般的だといえます。この日本社会の変化の必然的な結果として、親となった男性は、妻の子育てを助けない限り、子育てを始めた女性は、未知の子育てに悪戦苦闘しつつ、孤独に苛まれてノイローゼになってしまうのも決して不思議ではないと思いました。今から40年以上前には考えもしなかったのですが、今となっては子育てをパートナーにすべて任せておけばいいという男性本位の発想は、本当に間違った意見となっていると確信しています。私の子育ては経営再建の真っただ中であったので、何も考えず、すべて妻に任せっぱなしで本当に頼りにならない存在でした。

 そうした反省と社会の変化を踏まえて、コープさっぽろは男性育休取得を積極的に支援し、制度の補強を考えていきたいと思います。1年くらい男性育休を取ったからといって、昇給が遅れることは絶対にありません。むしろ子育てを共有する中で、一緒に長期の休暇を取得し、赤ちゃんの成長とともに生活の中からの学びを深めることは確実に夫婦の相互理解も深まり、非常にいいことだと思いました。娘夫婦の子育てをたまに見ながら、学ぶことができたことに感謝しています。それと同時に、40年前に子育てをすべて妻に押しつけてしまった自分自身に対して、ひたすら反省をしている次第です。