残念ながら2025年も店舗事業は、私たちの努力がもう一歩足りませんでした。この2年間の急激な物価上昇、特に新米価格の大幅な引き上げなど価格上昇は驚くものがあります。一方で勤労世帯では賃上げも進んできていますが、65歳以上の年金生活者の世帯では実質所得が大幅に目減りして、生活実感は本当に厳しいものとなっています。しっかり節約しなければやっていけない状況で、「何でも高くなった」という声が聞こえてきています。商品価格については、従来になく大変シビアーになってきているという状況です。
北海道の小売業の再編は、2024年下期にイオンの西友買収やロピアの進出といった環境の変化の中で、競合アークスグループによる攻めの対応もあり、コープさっぽろは2014年以来の事業収益の後退を招いています。コープさっぽろの事業全体で、昨年対比0・8%の経常利益の後退を余儀なくされています。これは、供給高の前年成長が101・6%に対して営業利益も101・6%ですが、経費の伸びが106・5%増加となっており、経費の増加分を売りと利益で克服できていない厳しい状況が続いています。これは、商品の価格100円に対して0・8円を余分に稼ぎ切れていないという状況なのです。
特に、コープが経営破綻に瀕した1998年から27年が経過する中で、残念ながら3度目の厳しい状況を迎えています。特に店舗事業が、この競争下でもう一段の営業力を強化していくことが求められています。やはり、隣の競合店を上回っていくことが重要です。1998年の破綻の際に経営支援に入っていただいた内館理事長は、「生協は他企業と同じ小売業。他社で達成しているサービスの上をいかなければダメ。できなければ組合員さんに出資してもらう基礎条件を持っていないことになる」と私たちに警鐘をならしました。もう一度、隣の競合を上回る力をどう発揮できるかが問われているのです。
そのために店舗事業で重要なことは競合との関係で、生鮮とデイリーの徹底した強化を最重点とした対策です。商品本部も、この打開策を必死に模索しています。現場でもみなさんが、まだまだできることはないか、無駄なことをやっていないか?そして組合員さんへもおすすめ商品をもう1品利用していただくことをお願いしたいと思います。宅配事業でも、トドックアプリ利用が拡大する中で、9月から利用額の伸び悩みが始まっています。コープさっぽろは60周年を迎え、組合員総代さん、お取引先さん、そして私たち職員も感謝のつどいを開催することができました。この60周年を迎えることができたことは、先人たちの奮闘の結果でもあります。
そして私たちの努力でコープさっぽろの社会的な貢献事業も拡大し、北海道での存在感と役割は本当に大きなものになってきていますが、その前提は全て本業である小売業の健全な成長にあります。厳しい局面ですが、私たち職員全員の力で真正面から克服していく2026年にしたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。