岐阜薬科大学同窓会東京東北支部の会員の皆様方には益々ご健勝でご活躍のこととお喜び申し上げます。また、岩崎稔 支部長のもと、同窓会活動を活発に進めていただいておりますことに対し心より敬意を表しますとともに、日頃から本学発展のために多大なご支援・ご指導を頂いておりますことに対しまして有難く厚く御礼申し上げます。
この度、本年4 月 1 日より稲垣隆司前学長の後任として学長を拝命しました原英彰です。本学を卒業後は、製薬会社の創薬研究所に 21 年間勤務したのち 18 年前に本学に奉職しました。その間、薬効解析学研究室を主宰してまいりました。東京・東北支部の会員の皆様方には今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。
現在、新型 コロナウイルスに対するワクチンは、昨年の感染症拡大が明らかになって 1 年以内に創出され、ワクチンの接種も開始されました。これにより新型コロナウイルスの拡大抑制も期待できる状況になってまいりました。しかし、その最前線では医師、看護師、薬剤師をはじめ医療従事者の方々が感染した患者さんを救うために、このウイルスと闘っておられます。会員の皆様もこの最前線で戦っておられる方々も多いかと思います。誠に感謝に堪えません。
このような状況を改善解決するための有効策として期待されているのが、感染症の拡大を抑えるワクチンや感染後 に使用する治療薬の開発です。ワクチンの接種が開始されましたが、全体にいきわたるにはまだ時間を要するかと思われます。これらの薬の開発に関わることが出来るのは、まさに薬学を学んだ我々です。このように薬学は、感染症をはじめとするまだ治療薬がない病気を解明することによって、治療薬を開発することが出来、また患者様に薬を安全に届けることによって人類の生活や生命に大きく貢献できる学問分野です。
こうしたコロナ禍の中でも、岐阜薬科大学は、教育・研究・社会活動の充実・強化を図るという大学の社会的使命を積極的に果たすことが期待されている一方、キャンパス整備・統合、法人化、産学官連携の強化・ライフサイエンス拠点の整備、大学院の再構築等多くの課題が山積しております。今後とも、こうした社会環境の動きを的確に捉え、課題解決に向けた様々な取組をするとともに、高度な研究に裏付けられて教育のできる大学として、また伝統的に培われた育薬・創薬に関する教育・研究の成果を世界に発信できる大学として、教職員一丸となって取り組んでまいります。東京・東北支部の皆様方には引き続き、本学発展のため、一層のご支援、ご指導を賜りますよう心からお願い申し上げまして 、挨拶とさせて頂きます。