【2023版】鳳仙ジャーナル_202308.pdf

ご挨拶

岐阜薬科大学同窓会

東京東北支部会誌

鳳仙ジャーナル(20238月)より

岐阜薬科大学同窓会東京・東北支部の会員の皆様方には、ますますご健勝でご活躍のこととお慶び申し上げます。また、岩崎稔支部長のもと、同窓会活動を活発に進めていただいていることに対し、心より敬意を表します。日頃から本学発展のために多大なご支援・ご指導をいただいていることに感謝いたします。

1)本学が育てたい人材

当大学は6年制課程の大学で、「医療薬学コース」と「創薬育薬コース」の 2 つのコースがあります。「医療薬学コース」では、「安全で確実な薬物療法を提供できる薬剤師」及び「地域や社会のニーズに向き合い、健康で質の高い社会を築くことに貢献できる薬剤師」の育成を目指しています。また、「創薬育薬コース」では、薬剤師の資格を持って「医薬品の研究、開発の中核となる研究者や技術者」の育成を目指しています。学生は 3 年生後期からそれぞれのコースの研究室に配属され、早期から教育・研究を行っています。本学では応用力のある人材を養成する ことを目標としています。

大学院では、専門薬剤師や創薬や生命科学研究のエキスパートの育成を行っています。博士号進学を目指す学生には、金銭的な支援体制を整備しています。昨年度からは「同窓会大学院博士課程・博士後期課程進学促進助成金(同窓会 PhD チャレンジ助成金」を設立して頂き、 公的な助成を受けていない学生に対して、 学生一人当たり年額36万円(月額3万円)の支援を行い、15名に博士号を授与することができました。(令和4年度学位授与式の様子令和5年度顕彰式の様子) 

2)数字が示す岐阜薬科大学の研究力・実践力

朝日新聞出版の大学ランキングでは、全国国公立私立大学791校中、本学が東京工業大学の次の2位にランキングされました。教員一人当たりの年間の主著論文数で、過去4年間で1位または2位を維持しています (PDF参照) 。

また、有名医薬品企業への実就職率も全国で1位(20222023です 。 

3)黒野エリアを学術研究拠点に!

岐阜薬科大学の本部キャンパスがある黒野エリアは、岐阜大学の「医学」、「獣医学」、「工学」、「農学」、そして同大学と共に「薬学」を持つ岐阜薬科大学という 5つの分野でOne Campus を実現し、全国でも屈指の学術研究拠点となっています。この実現に向け、名古屋大学、岐阜大学、そして岐阜薬科大学が 2023年に共同で「 One Medicine トランスレーショナルリサーチセ ンター」を設立し、 2024年には新たな玄関口となる東海環状自動車道(仮称)岐阜インターチェンジが開通予定、 2028年には新キャンパスも整備・完成する予定となっています。

今後、本学と岐阜大学の周辺地域は、関連する研究機関や企業の研究施設等の誘致が進むことで、国内でも屈指の産官学が連携した学術研究拠点(参照:「ライフサイエンス拠点の形成に向けて(PDF)」が形成され、岐阜市が目指す健幸学術都市として地域の発展に大きく貢献するものと考えています。また、本学自身も2025年度に公立大学法人化を目指して準備し、名古屋大学主導のTongaliプラットフォームに参画し、アントレプレナーシップ教育の推進やスタートアップの支援、ベンチャー企業との連携を進めます。

4)100周年に向けて、さらなる進化

本学は、教育・研究・社会活動の充実・強化を目指す一方で、キャンパスの整備や統合、法人化、産学官連携の強化、ライフサイエンス拠点の整備にも取り組んでいます。創立90周年を迎えた昨年度の節目を機に、100周年を目指して本学のあるべき姿を描き、一層の進化を図っていきたいと思っています。引き続き、東京・東北支部の皆様方には本学発展のためにご支援、ご指導を賜りますよう心からお願い申し上げ、挨拶とさせて頂きます。