岐阜薬科大学同窓会東京・東北支部の会員の皆様方には、ますますご健勝でご活躍のこととお慶び申し上げます。また、岩崎稔支部長のもと、同窓会活動を活発に進めて頂いていることに対し、心より敬意を表します。日頃から本学発展のために多大なご支援・ご指導を頂いていることに感謝致します。
昨年9月30日に開催された東京東北支部総会に初めて参加させていただきました。これまでは新型コロナウイルスの影響で対面での参加はできず、WEBでの参加となっていました。当日は予想を上回る多くの方々がお越し頂き、久しぶりにお会いする方々や初めてお会いする方々ともたくさん交流し、懐かしい思い出を語り合いながら楽しい時間を過ごすことができました。この東京東北支部総会は参加者も多く、最も活気のある同窓会組織であることを実感しました。
引き続き、支部会員の皆様と様々な話ができる機会があることを楽しみにしております。
下記に本学の現状と今後の期待について述べさせて頂きます。
岐阜薬科大学の本部キャンパスがある黒野エリアは、岐阜大学の「医学」、「獣医学」、「工学」、「農学」、そして我が岐阜薬科大学の「薬学」を合わせ 5つの分野が集積する国内でも屈指の学術研究拠点となっています。こうした中、2024年には新たな玄関口となる東海環状自動車道(仮称)岐阜インターチェンジが開通予定、2028年には新キャンパスも整備・完成する予定です。今後、本学と岐阜大学の周辺地域は、関連する研究機関や企業の研究施設等の誘致が進むことで、産官学が連携したこの地域の特性を活かしたライフサイエンス拠点が形成され、岐阜市が目指す「健幸学術都市」として地域の発展に大きく寄与することが期待できます。
全国の国公立大学の法人化の状況をみますと、平成16年「地方独立行政法人法」が施行され、現在、全国にある101の公立大学のうち、すでに90大学(89.1%)が法人化しており、全国的に見ても直営の公立大学は少数であります。薬科大学が将来にわたり魅力ある大学として、岐阜市民の皆様の誇りとなるような大学であり続けるために、キャンパスの整備・統合をはじめ様々な取り組みを進めるとともに、大学内部と設置者である岐阜市において法人化についての検討を進め、2025年度からは公立大学法人に移行することになりました。
法人化のメリットとしては、
大学の自主・自律的な判断に基づく、弾力的な予算執行や人事管理が可能となり、より効率的な大学運営が図られる。
法人(理事長)による機動性のある意思決定が図られる。
中期目標及び中期計画に沿った計画的な大学運営が図られる。
計画及びその評価結果、財務諸表等の公表が義務付けられており、大学運営の透明性が高くなる。等が挙げられます。
社会のあらゆる分野で急速な変化が進行する中で,大学にも様々な側面での改革が求められています。このような中で、大学の本質である教育、研究及び地域貢献の3つの柱を時代に即して発展させていくためには、大学運営の在り方について一層の高度化が求められます。「戦略」が大学の存続や発展を大きく左右する時代になってきたと言っても過言ではないと思います。
そこで、本学では大学独自の戦略を立てて、さらに研究力を推進する室と教育の質を向上させることに寄与する室を学長直下の学長室に設置しました。すなわち、1) 本学における全学的な研究・教育施策のデータ収集・分析並びに研究・教育活動の継続的な改善の推進及び支援により、本学研究・教育の充実と発展に寄与することを目的とする研究企画URA (University Research Administrator) 室並びに 2) 本学における全学的な教育施策のデータ収集・分析並びに教育活動の継続的な改善の推進及び支援により、大学教育の充実と発展に寄与することを目的とする教学IR (Institutional Research)推進室を設置しました。研究企画URA室には、本年4月より七條通孝教授(前製薬会社勤務、大41回卒)、教学IR (Institutional Research)推進室には、昨年より足立哲夫特命教授(本学前副学長、大26回卒)に就任して頂きました。
上述のように本学は2025年度に公立大学法人化を目指すことになりました。これを機会に本学は名古屋大学主導のTongaliプラットフォームに参画し、アントレプレナーシップ教育の推進や岐阜薬大スタートアップ創出の支援、ベンチャー企業との研究連携を進めています。法人化後は、Tongali等を活用しながら、本学の研究成果を社会実装する大学発ベンチャー、スタートアップを設立していく予定です。
(参考:本学 アントレプレナーシップ教育)
本学は、教育・研究・社会活動の充実・強化を目指す一方で、キャンパスの整備や統合、法人化、産学官連携の強化、黒野エリアにおけるライフサイエンス拠点の整備にも取り組んでいます。8年後の2032年には、本学は創立100周年を迎えます。この記念すべき100周年を目指して、本学のあるべき姿を描き、一層の進化を図っていきたいと思っています。
引き続き、東京・東北支部の皆様方には本学発展のためにご支援、ご指導を賜りますよう心からお願い申し上げ、挨拶とさせて頂きます。
現在、長年の課題でありました三田洞キャンパスと本部キャンパスの整備・統合に向けて準備をしております。2028年度完成を目指して鋭意努力しているところではございますが、昨今の資材価格の高騰、原油価格高騰、人件費の高騰、物価上昇等の理由で建築費が高騰しております。そこで、皆様に度重なるお願いですが、次ページ以降に、個人で対応して頂ける岐阜薬科大学整備寄付金(添付資料1)及び会社を経営されている方が対象の企業版ふるさと納税(添付資料2)の資料を掲載しております。
何卒、本学のキャンパス整備・統合にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
(参考:岐阜薬科大学整備寄附金、岐阜市 企業版ふるさと納税)