沖縄の古民家には、入り口と建物の間に「ヒンプン」と呼ばれる壁があります。
「ヒンプン」は、中国の「屏風門(びんふぉんめん)」が沖縄化したものと言われています。
外から家の中が直接見えないようにする目隠しであり、悪いものがまっすぐ家に入ってくるのを防ぐ魔除けの意味もありました。
石を積んだものが多いですが、板塀や生垣など、さまざまな素材のヒンプンがあります。
そして、昔の沖縄には、ヒンプンを通る道にも習わしがありました。
男性は右側、女性は左側。
右側は一番座などの客間へ向かう「表」の動線。
左側は土間や台所へつながる、日常の動線だったためです。
今でも、年配の男女がヒンプンの前で自然に左右に分かれて入っていくことがあります。
そんな光景を見ると、昔の風習が、今も沖縄の暮らしの中に息づいていることを感じます。
ヒンプンは、ただの石の壁ではありません。
家の中を隠し、家を守り、そして人の動きまで決めていた。
沖縄の古民家には、建物の形だけではなく、暮らしそのものが残っているのです。
ぷからーさにもヒンプンがあります。訪れたときには、ぜひ入口で一度、足を止めてみてください。
あなたは右から? それとも左から?
どちらから入りますか?