沖縄の古民家には、昔からカマドがありました。
もちろん、ここでご飯を炊いたり、料理をしたり。
昔の暮らしには、なくてはならないものでした。
でも、カマドにはもう一つ、大切な役割がありました。
毎日の煮炊きに使う火から出る煙が、家の材木を燻していたのです。
煙で燻されることで、材木は虫がつきにくくなり、腐りにくくなる。
昔の人は、料理をするための「火」と「煙」を、家を長く守るためにも利用していたんですね。
古民家にカマドがあるのは、単に昔の台所だからではありません。
家を守る仕組みの一部だったのかもしれません。
ぷからーさでは、毎日カマドで煮炊きをしているわけではありません。
でも、たまに月桃を焚くことがあります。
月桃には抗菌作用があると言われていて、その汁で畳や床板を拭きます。
余った汁は庭にも撒きます。
これは、以前「琉球村」のスタッフのおばあさんから教えていただいた方法です。
「虫除けになるよ」
そう教えてもらいました。
昔の沖縄では、身近にある植物や土、木、火、煙まで、暮らしの中で上手に利用していたんですね。
化学的な薬品に頼るのではなく、手間はかかるけれど身近な自然素材を使って、家を守り、暮らしていく。
ぷからーさも、そんな昔の知恵を少しだけ受け継いでいます。
沖縄の古民家には、昔の人の暮らしの知恵が、まだ残っています。