沖縄の暑い夏を涼しく過ごすための工夫が、古民家の屋根には施されています。
垂木と垂木の間を塞がない隙間を「雀口(すずめぐち)」と呼び、小屋裏にこもった暑い空気を屋根の周囲へ逃がします。また、屋根の上には「クーキミー」という穴があり、ここからも空気が抜けるようになっています。
そして、屋根を家の内部から見上げると伝統的な工法で組まれた垂木が幾何学的な模様をつくっています。
機能性を考え抜いた屋根の造り。
そして、釘や金属の留め具を使わずに組み上げる伝統工法の職人技。
それらが一体となって、古民家の屋根を美しく見せているのだと思います。
これは、F1のマシンやジェット機にも少し似ていると思います。
速く走る。
空気を切り裂いて飛ぶ。
そのための機能を追求していくと、いつの間にか人が「美しい」と感じる形になっている。
沖縄の古民家の屋根も、同じなのではないでしょうか。
優れた機能性が、美しい形を創り出す。
私は、だからこそ沖縄の古民家の屋根は美しく、そして沖縄を象徴する風景になったのだと思っています。
美しい赤瓦の屋根には、ちゃんと理由がある。
ぷからーさに来たら、ぜひ屋根を眺めてみてください。
その美しさの向こう側にある、昔の人の「暮らしの知恵」も感じてもらえたら嬉しいです。