沖縄は亜熱帯の島です。
県外と比べると、植物もどんどん育ちます。
虫も大きく、そして手強い。
そんな沖縄で、木の家の大敵といえば、シロアリです。
だから、戦後の沖縄ではコンクリート住宅が増えていきました。
コストを抑えやすく、台風にも強い。
木造住宅より安心だと考えられてきたからです。
「コンクリートならシロアリは大丈夫」と思うかもしれませんが、シロアリはコンクリートそのものを食べるわけではありません。
コンクリートのひび割れや小さな隙間から建物の中に入り、床板や建具、断熱材などを食害することがあります。
そして、沖縄で特に被害の大きいイエシロアリには、驚くような習性があります。
自分たちで水を運ぶのです。
そのため、建物の上の方まで被害が及ぶことがあります。シロアリにとって、湿気や水分は大切な環境なのです。
一方、古民家は風通しの良い造りになっています。
ぷからーさは完成してから12年。今のところ、シロアリは入っていません。もちろん、駆除剤を撒いたこともありません。
床下も風が通り、湿気がこもりにくい造りになっているからです。
それでも、もし柱がシロアリに食われたら?
「シロアリが入った部分だけを取り替えればいい」という先人の考え方です。傷んだ部分を取り換え、木材と木材をつなぐ「継ぎ」の技術が伝統工法にはあります。
柱の一部が傷んだからといって、家をすべてを建て替える必要はありません。
修繕して、使い続ける。
これも、長く木の家と暮らしてきた先人の知恵なのです。