【変化動向】:
「預かり」から「教育・体験・地域共育」へ。
【新モデル】:
◎STEAM教育・探究学習型プログラム
◎地域イベント・商店街連携
◎オンライン連携・家庭との情報共有DX
1.「預かり」から「教育・体験・地域共育」へ
「預かり」から「教育・体験・地域共育」へ、という言葉は、主に**放課後児童クラブ(学童保育)**のあり方が変化していることを表現した標語です。
これまでの学童保育が「親が迎えに来るまでの間、子どもを安全に預かる場所」という側面が強かったのに対し、近年は、以下の3つの要素を重視する方向にシフトしています。
【教育】
単に時間を過ごすだけでなく、宿題をしたり学習支援を受けたりする機会を提供します。
【体験】
外遊びやスポーツ、自然観察、料理、工作など、多様な体験活動を通じて子どもの自主性や創造性を育みます。
【地域共育】
学校や保護者、地域のボランティアや専門家と連携し、地域全体で子どもの成長を支えていくという考え方です。
この変化の背景には、共働き世帯の増加に伴い学童保育のニーズが高まり、求められる役割が拡大したこと、また、地域全体で子どもの健全な育成を図るという社会的な意識の変化があります。
<具体的な活動の例>
地域の人材を活用した活動:昔の遊びを教えるボランティアや、大学生による学習支援など。
学校との連携:学校施設を積極的に活用し、教室や体育館などで放課後の活動を行う。
多様な体験の提供:企業やNPOなどと連携した体験プログラムの実施。
「預かり」という機能に加え、子どもたちの発達を総合的に支援し、社会性や自主性を育む場へと進化していることを示しているといえます。
2.キッズクラブの変化
「キッズクラブ」の変化は、前の回答で触れた「預かりから教育・体験・地域共育へ」という流れと密接に関係しています。共働き世帯の増加や社会環境の変化に伴い、キッズクラブ(放課後児童クラブ、学童保育など)に求められる役割が拡大し、質的な変化が進んでいます。
【役割の変化】
①「生活の場」の充実
以前はただ子どもを預かる場所という側面が強かったですが、現在は子どもたちが基本的な生活習慣を身につけ、自己管理能力を育む「生活の場」としての役割も重視されています。
➁「学びの場」の強化
宿題のサポートや学習機会の提供も行われるようになり、単なる遊び場ではない「学びの場」としての機能が強化されています。
【多様な「体験活動」の提供】
自然体験、クッキング、工作など、子どもの自主性や創造性を育むためのプログラムが積極的に導入されています。
①「地域共育」へのシフト
学校、保護者、地域住民、NPO、企業など、多様な関係者と連携し、地域全体で子どもを育てる「地域共育」の拠点としての役割が期待されています。
➁多様なニーズへの対応
延長保育や長期休暇中の対応など、保護者の多様な働き方に応じた利用制度の柔軟化が進んでいます。
③福祉的課題への対応
虐待、貧困、不登校など、子どもたちが抱える福祉的な課題に対応するためのソーシャルワーク機能の強化も求められています。
<具体的な取り組み>
①プログラムの多様化
スポーツ、文化活動、地域交流など、子どもたちの興味・関心に合わせた多彩なプログラムが実施されています。
➁人材育成の強化
子どもたちの発達に応じた支援ができるよう、職員の専門性向上に向けた研修機会の確保が進められています。
③ICTの活用
利用調整の円滑化や保護者との連絡、支援記録の管理などにICTツールが導入され、業務の効率化が図られています。
④施設・設備の改善
安全に配慮したユニバーサルデザインの導入や、子どもたちが自由に過ごせる環境整備が進められています。
【課題】
一方で、こうした変化に伴う課題も存在します。
◎運営費のやりくり:質の高い活動を提供するための運営費の確保。
◎人材確保・育成:子どもの多様なニーズに対応できる専門性を持った人材の確保と継続的な育成。
◎事務作業の増加:多様なニーズや連携が増える中で、運営に必要な事務作業が増加。
◎受け入れ体制の整備:障害や特別な配慮が必要な子どもたちの受け入れ体制の整備。
キッズクラブは、社会の変化やニーズに応じて、単なる「預かり」の場から、子どもの健全な成長を総合的に支える「教育・体験・地域共育」の拠点へと進化しつつあります。
・教育・体験型の学童保育:
学童保育は、単に「預かる」だけでなく、子どもたちに学びと体験を提供する場へ
と進化しています。例えば、STEAM(科学、技術、工学、アート、数学)教育を
取り入れたプログラムや、ロボット制作、プログラミング、アート制作などを行う
学童保育施設が増えています。
・親子参加型イベント:
親子で一緒に参加できるワークショップや体験イベントが増えています。これにより、
子どもだけでなく親も一緒に学べる環境が提供され、家族での絆を深めることができ
るとともに、子どもの発達をサポートする新しい形のイベントが提供されています。
・オンライン学童保育:
特にパンデミックの影響で、オンライン学童保育やオンライン教育プログラムが増え
ました。
自宅で過ごす時間が増える中、オンラインで学習支援やアクティビティを行うことで、
子どもたちの生活にリズムをもたらし、学びの機会を提供する取り組みが注目されて
います。