(1)説明責任の起源
記録(文書)は活動の結果の証拠をあたえるものです。わたしたちには、そこに記録された
事実を社会に対して説明する責任(説明責任)が課せられています。説明責任の起
源は、フランス革命(1776 年)で「人民主義」に基づく新しい統治システムが構築さ
れ、政府(統治者)は主権者(市民)に対して政府が行った活動への説明する責任
が課せられたことによるといわれています。(図3.2)
具体的には、その活動記録としての公文書は、フランス国立公文書館が設立(1789 年)され、政府記録の保存義務
と市民の政府記録閲覧権の保証が法律(施行:1794年6月25日)により、義務付け
られたことからといえます。
(2)現代社会の説明責任
日本の記録(文書)管理の歴史でも前述したように、日本では文書はつくって、使ったら終わ
り、「記録」として残す習慣は希薄です。“あるある大辞典”や“電力会社原発臨界
事故”など「バレなきゃ、黙っていよう」的なことは今後通用しなくなります。
いやでも記録として残し、必要時説明責任が果たせるように、適切に文書を管理する
ことが必要不可欠となります。内部統制強化には「記録を残す」ことが前提であり、
企業の説明責任体制強化することは企業活動の透明性確保し、社会からの信頼性を
確保することになります。そのためにも、文書管理の適切なシステム化は重要な課
題となります。