●2002/5/3
これは当時の旅の記録であり、現在の旅情報としては利用できません。
南東の(ギャンツェ)から北西の(シガツェ)まで、青色のライン。
●5月3日の行程
ギャンツェ=「江孜」→シガツェ=「日喀則」のタシルンポ寺「扎什倫布寺」
●コースタイム・その他メモ
7:30 日の出 チベット域は標準時の基準東経120°より西にあるため 遅い(1時間=15°)
9:30 ギャンツェ・ゾン見学、入場料25元
10:40 ギャンツェ発
13:45 昼食 シガツェのレストラン
両替:50$=400元
15:00 珠峰賓館うらの招待所
16:00~17:45 タシルンポ寺参拝、市内散策
19:15 招待所帰着
20:45 夕食 賓館となりの小吃
21:25 就寝
●行動記録
ギャンツェ・ゾン シガツェへ向けての出発前にギャンツェ・ゾンに登る。
ギャンツェの見どころの一つ、ギャンツェ・ゾンは見逃せない。
中は博物館になっており、当時の歴史に対する見解が、英・中文で掲げてあったが、文面はなぜか撮影禁止。
■参照画像 F1:白居寺全景を見下ろす
(F1参照)ゾンの上部は見晴らしよく、昨日参拝した「白居寺」の全域が、塀に囲まれているのが分かる。
南方にヒマラヤの谷に向かう真っ直ぐな道路が見えます。
あれがチュンビ渓谷をへて印度の「シッキム」から「コルカタ」へ至る昔からの重要幹線ルートで、慧海師もハズバンドも通ったナトゥラ峠「Nathula Pass」超えですが、国境は開いていない。
通れる日はいつになるのか。
シガツェの招待所 シガツェへの道は、南東から北西へ流れて、シガツェ付近で合流する、「ヤルツァンポ川」支流の土手を走る。
本道工事中による応急的な迂回路で、かなりの悪路です。
この日も小雪がちらつく肌寒い日和でした。
シガツェでは予定していたホテルが満員で、裏の招待所に案内された。
そこは8畳間ほどの一室で、むき出しのコンクリートの床に鉄フレームのベッドが3台。
他に簡素なテーブル、その上にアルミ製の少し凹んだ魔法瓶と、プラスチックの洗面器。
天井からはポツンと裸電球がぶら下がり、いよいよ奥地へ向かう旅の気配あり。
招待所では、ロー・ティーンの娘を連れたニュージーランド人の三人家族が隣室でした。
「エベレストB.C.」に寄り、ネパールのコダリから峠を越えてチベット側のザンム「樟木口岸」に入り、ここシガツェに着き「ラサ」に向かうという。
みな黒く日焼けしており、妻と言葉を交わした口数少ない父親は、腕っ節太く屈強そうである。
妻は娘を連れて長旅をする家族を見て、「凄いねー」と驚いていました。
トイレは男女別の棟になっており、照明は落としてある。
個室のない、いわゆるニーハオトイレで、前後に高さ70~80cmの仕切りがあり、中央を貫く水流のある一本の溝にしゃがむだけ。
互いに顔を合わせないようにするのが、ここでの礼儀というものだろう。
ときおり強い水流が溝を流れます。
■参照画像 F2:タシルンポ寺
タシルンポ寺 (F2参照)タシルンポ寺は岩山を背景に金色の屋根が映える。
一人55元の拝観料で、引き換えにカード型のCD・ROMを渡された。
日本に帰ってからPCで再生すると、“走近西蔵・日喀則篇”のタイトルで、シガツェ周辺の紹介映像が収められていた。
■参照画像 F3:祈りと学びの場に集う少年僧
(F3参照)寺には片言の日本語を話す僧侶もおり、若い少年僧の姿も多い。
全体に僧侶の人数が多いように見受けられたのは、中国がパンチェン・ラマ10世を、ダライ・ラマ14世と並ぶ立場として重んじていたためだろうか…。
今回の旅ではここタシルンポ寺が、チベットで一番立派な、活気のある寺院に見えた。
パンチェン・ラマ10世は、激動の時代にあって複雑な立場を担わされた人物である。
しかし、その真情は北京へ提出された『七万言の意見書』に詳しく述べられている。
その後1990年代半ばには、後継者11世の認定をめぐって亡命政府側と中国政府側で異なる候補を選出するという状況が生じた。
この地が歩んできた苦難を思わずにはいられない。
いつか穏やかな日々となることを願うばかりである。
【注】
『七万言の意見書』について、概要をまとめた英語版 Wikipedia:
https://en.wikipedia.org/wiki/70,000_Character_Petition
本稿は2002年当時の旅の記録であり、文中の歴史的な言及は当時の時代背景を理解するための参考情報である。
政治的な意図や評価は含まれていない。
(中文)本文所记皆为作者二〇〇二年旅途之见闻;文中所涉历史,仅为帮助读者了解其时背景之参考,并无政治立场,亦无褒贬之意。
★今日のクチコミ地
シガツェ=「日喀則」のタシルンポ寺=
※検索済みクチコミ地は星印などのリスト保存で迷子防止。
※中国領内では航空写真と地図表示にずれがあり、Googleマップ検索では要注意。
★次のクチコミ地
ラツェ=「拉孜」のダールチャムーチュー寺=
★前のクチコミ地
ギャンツェ=「江孜」のギャンツェ・ゾン
■参照画像
F1:白居寺全景を見下ろす
F2:タシルンポ寺
F3:祈りと学びの場に集う少年僧
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本日は5/3