●2002/5/9
これは当時の旅の記録であり、現在の旅情報としては利用できません。
カイラス・コルラは右回り、1日目は青色のライン。
南の家形マーク(タルチェン)から、北のテント形マーク(ディラプク・ゴンパ)まで。
●5月9日の行程
タルチェン「塔爾欽」→ディラプク・ゴンパ「Dirapuk Monastery」
幕営地は谷を挟んでディラプク・ゴンパの対岸のゲストハウス脇。
●コースタイム・その他メモ
7:35 起床 朝食
9:15 タルチェン出発(4,660m)
9:50 休憩 以後40~50分毎に休憩
14:30~15:00 昼食 テント茶屋(4,880m)
18:00 ゲストハウス脇幕営地(5,055m)
1日目の行程、Google Earth Pro による3Ð画像と標高・行程のプロファイル。
プロファイル左端が3Ð画像では家型マークに赤い印の、1日目のスタート地点タルチェン招待所4,672m。
プロファイル右端が3Ð画像では、青色と紫色の接点で、ディラプク・ゴンパ対岸の幕営地5,076m。
※3日分のプロファイル図は、距離(横軸)標高(縦軸)それぞれ独自の目盛りで、比較の際は要注意。
■参照画像 M1:早朝タルチェンより南方を望む
●行動記録
聖地を囲む山々を見分ける (M1参照)コルラ出発前にタルチェンより南方を望む。
画面右半分、山裾に細長く見えているのは、ラカスタル湖「Rakshas Tal」。
マナサロワール湖「Mapam Yumtso」は左手前の低い丘陵の裏に隠れて見えていない(平原部の標高は約4,500m)。
中央やや左の大きな峰はナムナニ峰。
折りたたみは右端の「∨/∧」で開閉できます。
写真から山名の同定は難しいが、現地撮影写真とGoogle Earth Pro 3D画像を突き合わせ、最終的に以下のように比定した。
中央やや左に大きく姿を見せているのが中国領のナムナニ峰=「Gurla Mandhata」⟪7,728m⟫これは紛れようがない。
ナムナニ峰の右側で、画面右端に見えているのが、ネパール領内の「アピ/अपी हिमाल」⟪7,132m⟫と、その東隣のナンパ「Nampa Himal/नाम्पा हिमाल」⟪6,754m⟫の山群。
ナムナニの左に見える山塊は、ナムナニ山群の一部で中国領内の峰々、その陰に隠れて、中・尼国境のナラカンカール・ヒマール「Nalakankar」、さらに奥にあるネパール領内のサイパル「Saipal」⟪7,031m⟫、は見えていないはずだ。
巡礼開始 途中2泊の予定でカイラス・コルラに出発する。
私たち3名にネパール・シェルパ氏2名、チベット・ガイド氏。
テントなどの装備を持参するので、荷物が多く、タルチェンで雇ったチベッタンのポーター2名、計8人のメンバーです。
コルラをする外国人巡礼者が多く、ポーターが足りないようです。
■参照画像 M2:カイラス、師は岩山に仏を見た
マニ石に導かれ、聖山が姿を現す (M2参照)この日は素晴らしい天候だ。
オーム・マニ・パドメ・フーム(ༀམཎིཔདྨཧཱུྃ)の真言が刻まれたマニ石に導かれ、巡礼路は続いている。
ディラプク・ゴンパ手前、鳥葬場の平坦な台地や〈サカダワ祭〉の柱も見える。
右手にカイラスが姿を現した 。
慧海師はカイラスの峰々に諸仏の姿を見いだしたという。
※Googleマップでは台地下段に、サカダワ祭の祈願旗柱(タルチョー・ポール)が確認できる。
ここまで、よく歩いてくれた 平坦なところが多く、登りも急ではない。
しかし5,000m近い標高の影響で、歩は楽ではない。
途中のテント茶屋で、中国製インスタントカップ麺で昼食とする。
高度の影響もさることながら、妻はラサ以来の体調不良で、この日も辛そうだった。
チベット・ガイド氏が付き添い、タルチェンまで引き返すことにする。
小柄な妻ですが、ここまでよく頑張ってくれた。
【注】
テント茶屋の対岸に仰ぎ見る山腹にはゴンパがあり、慧海師によるニエンボ・リーゾンという阿弥陀如来が祀ってある西の寺とは、この場所ではないだろうか?
チベット・ガイド氏曰く、モンクたちが厳しい修行生活を過ごしているという。
■参照画像 M3:荒行・苦行、旅友T君撮影
チベッタンの荒行・苦行 (M3参照)雪上ものともせず、五体投地でカイラス・コルラを行く。
一周に二週間を要すとも聞く。
屈強なチベッタンにとっても、大変な荒行にして、苦行である。
■参照画像 M4:カイラス=カンリンポチェ
カイラスを前に迎える夜 (M4参照)ついに神々しいカイラスの姿を拝むことができた。
幕営地はディラプク・ゴンパと浅い谷で隔てられており、こちらが左岸側である。
石を積んだゲストハウスや天幕の茶屋兼宿が並ぶ脇を選んだ。
【注】河口慧海師の旅と『Three Years in Tibet』
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河口慧海師の『西蔵旅行記』によれば、ディラプク・ゴンパの僧からは厚遇を受け、霊峰カイラスの清冽な眺めに感動して、ディラプク・ゴンパに2日間滞在した。
『西蔵旅行記』は1904年刊、英訳版『Three Years in Tibet』 は1909年マドラスで刊行され、広く世界に知られることとなった。
◉ディラプク・ゴンパ対岸幕営地GPS測定値
(31 06 07.1N 81 19 15.1E)標高⟦5,080m⟧
※( )括弧内座標値コピペでGoogleマップ検索できる。
※測地系はGoogleマップと同じWGS84適用、標高は国内のテストで±30~50mの誤差があった。
★今日のクチコミ地
ディラプク・ゴンパ=
※幕営地は谷を挟んでディラプク・ゴンパの対岸のゲストハウス脇。
※検索済みクチコミ地は星印などのリスト保存で迷子防止。
※中国領内では航空写真と地図表示にずれがあり、Googleマップ検索では要注意。
★次の地点
★前のクチコミ地
カイラス山=
※クチコミ地をカイラス山とするが、宿泊地はタルチェンの招待所。
■参照画像
M1:早朝タルチェンより南方を望む
M2:カイラス、師は岩山に仏を見た
M3:荒行・苦行、旅友T君撮影
M4:カイラス=カンリンポチェ
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本日は5/9