11月3日(日)、4日(月)の2日間にわたり、白山キャンパスで大学祭を開催いたしました。
白山祭の恒例である「模擬裁判」。法学部模擬裁判実行委員会による「模擬裁判」は刑事事件を対象とし、今年も昨年と同様、裁判員裁判の形式で行いました。
裁判員制度は2009年に施行され、制度として定着しつつあるといえます。
裁判員制度のもとでは、殺人罪や傷害致死罪などの一定の重大事件の刑事裁判に、法律の素人である一般市民が裁判員として裁判官とともに審理・判決に関与します。
誰もが裁判員に選ばれる可能性があり、法律家でなくても刑事裁判とは無縁であるとはいえない中で、裁判手続きについてご来場の皆様により理解を深めていただくという目的で模擬裁判実行委員会は活動しております。
毎年テーマを変えておりますが、皆様により分かりやすく裁判の流れを理解していただけるように、判決を決定する「評議」を公開で行う他、司会による解説、パンフレットでの説明、動画による事例説明を加えるなど、年々進化を続けております。
本年度お越しいただいた方もそうでない方も、ぜひ来年、お気軽に本学の模擬裁判へお越しください。
裁判員制度の施行により、従来の刑事裁判の在り方そのものが見直されています。模擬裁判を通じて、基礎的な法律知識を深めるだけでなく、ご来場の皆さんが刑事司法に興味を持たれ、それをめぐる諸問題について考えるきっかけとなれば幸いです。