フェアトレード(2)

事業実施主体・・・・・学生国際協力団体Smile F LAOS

社会学部社会文化システム学科では特色ある教育科目として「社会文化体験演習」を開講しています。2分野ある同演習のうち、<キャリア分野>では、学生国際協力団体「Smile F LAOS」を立ち上げ、ラオス人民民主共和国で生産されたコーヒーを日本で製造販売し、東洋大学生や白山地域の人びとに対して、ラオスやフェアトレードについて身近に感じてもらうプロジェクトを実施しています。

同団体では、毎年12月末にスタディツアーを開催し、メンバーが実際にラオスのコーヒー生産者のもとを訪れ、生産者家族の家計調査を行い、フェアトレードがどのように現地社会に貢献しているのかを学ぶ機会を設けています。一方、生産者の家に宿泊させてもらい、収穫を体験するなど、生産者の生活を内在的に理解できるツアーを実施しています。

このツアーに参加したメンバーたちは、帰国後、自分たちがどのように現地社会に貢献できるかを考え、毎年、コーヒー販売の収益を使った支援プロジェクトを企画立案しています。

2014年度以降、4つの小学校の衛生環境や読書の環境を改善するプロジェクトを毎年立ち上げ、さまざまな支援品を寄贈したり、ワークショップを行ったりしてきた。これまでオリジナルを含む数々の絵本の寄贈、日本のや「算数ボックス」や「すごろく」のラオス版を作成するなど、生徒の学習に役立つものや教員向けの補助教材を制作・寄贈することにしている。

一方、販売しているコーヒーは、希少な種で比較的高値で取引されているアラビカ種ティピカを使用しています。なおかつ、1本の木から約5%程度しか収穫できないピーベリー(丸豆)という貴重な豆を100%使用しています。これらは学生自らが事業計画書を作成し、販売コンセプトを考え、プロのデザイナーや焙煎業者と協力しながら、製品を作り上げてきました。この過程でメンバーは、ソーシャル・ビジネスを内在的に体験し、その難しさを感じながら、社会に貢献していく姿勢を学んでいます。

2014年以降、120~150kgの生豆を販売し、毎年約50万円を売り上げ毎年、支援プロジェクトを実施するための目標金額を達成している。

年次報告書をご希望の方は、社会文化システム学科の箕曲在弘へ(minoo@toyo.jp)

社会文化体験演習(キャリア分野)ウェブサイト

Smile F LAOSウェブサイト

本学担当者(担当部局)

箕曲在弘(社会学部〕