みなさん今年1年どんな年でしたか?
今回は今年1年を振り返ってみます。
世間的にはコロナも有って大変な年ではありましたが、当社では一体どんな1年だったのでしょうか?
2021年を語るうえで、まずコロナの事を書かないわけにはいきません。
実際は2020年から続いている事なんですが、今年になり酪農業界にも遅ればせながら影響が及んできました。
自分はコロナ発生当初、酪農に与える影響は軽微だと高をくくっていました。
ところが、外食中心に消費量が減退。年末には生乳5000tくらい廃棄しなければならないかもという所まで追い詰められてます。
実は酪農も経済社会の一部で、他産業と一蓮托生なのだと改めて再認識させられました。
考えてみれば、酪農に元気がなくなれば、周辺産業の農機メーカーや飼料メーカーにも影響はでますよね。
自分自身考えが甘かったです。
こんな年もあるのだな・・・と痛感させられました。
2017年からの3年間の増加は増頭によるもので、4年目以降は実はそんなに頭数も変わっていません。
なのにこの上り!!!
これを見ても餌代の高騰が異例だった事がわかります。
餌代・生産過剰に関しては前回の会社の日記にて触れています。良ければそちらを参照してください。
前半はなんか暗い話ばかりだったので、後半はポジティブな話。
今年一番進歩したなと思えたのは、社内でJavascript(正確にはGoogle Apps Script。
以下GAS)でプログラムを組めるようになった事。
いまでは毎日の記録も、GASのスケジュールで記録し1日も記録漏れの無い状態をつくれました。
例えば飼料給与割合のデータ。
毎日餌担当がスマホで残った餌の量を勘案し、給与する割合を微調整して給与する比率を入力。
「今日はメニューに対して5%増やしておこう」みたいな感じで。
その割合と搾乳チームが入力した頭数情報から、飼料メニューのレシピを自動更新。この更新されたメニューに沿って飼料担当が餌をミックス・給与する流れとなります。
また、頭数・メニュー・群ごとの給与割合は毎朝晩(昼の2時・夜中の2時)にスケジュールされたプログラムが走って履歴シートへ記録。
この作業工程を構築出来ました。今では振り返りも簡単です。これは大きな進歩でした。
最近、当社機械類の導入元、コーンズAGの職員から
「牛のデータベースのデータを定期的に保存しておいて欲しい」
と言われました。
最初はGASでなんとか出来ないかと調べたら、不可能なんですね😓
GASはあくまでブラウザ内で動作するプログラム。
ブラウザ外のファイルをコピーしたり移動したりは出来ないんです。
ただ、これにも解決の道が有る事を最近発見!!
node.jsというものが、Javascriptをブラウザの枠を超えて動かせるらしいんです。
まだ、詳しく見てないですが、これを使えばファイルのバックアップも自動で出来そうです。
まだまだ修行が足りませんね。上を見上げれば天井知らずです。
当社でも、一応youtubeチャンネルがあるんです😲
現時点で登録者70人台!!!という過疎ってるチャンネル。恥ずかしい😅
・・・と言うのは冗談で、収益化が目的でなく会社の歴史をあとから振り返って見れるようにと思って作ってます。
これらの動画、以前はipadで編集していたんです。
それが、今年からDaVinci Resolveというソフトで編集するようになりました。
これが、かなり自由度が高い!!!!
操作法は難解なのですが、慣れれば出来る事の幅が広がります。今は最低限の操作を覚えた段階。
でも動画編集のスキルって何の役に立つの? そう疑問に思う方いるでしょう。
実は最近考えている事が有るんです。
それは作業の動画マニュアルを作る事!!
例えば、あなたが子牛の担当をするとします。
「こんな状態なら具合悪い兆候です」と書かれたマニュアルを読んで、あなたは字面から判断するが出来るでしょうか?
では、具合悪い時の牛の様子を動画で観たらどうでしょう?
100%では無いにしろ、言いたい事の理解は文字で読むよりずっと理解できるはずです。
こんな動画をシリーズとして社内で蓄積・共有出来れば、素晴らしいマニュアルが出来るのでは!!と考えているのです。
農作業は、OJTや特定の人の名人芸に頼る面があり、作業を一般化する事が遅れています。
そんな時に生きてくるのが、この動画編集のノウハウ!!
今後、少しづつ整備して最後にはほとんどの作業をマニュアル化できれば素晴らしいなあと思ってます。
まあ、今年、当社はこんな感じでした。
来年は大変な年になる事がほぼ確定しているのですが、今後も頑張っていきたいと思います。
みなさんも良いお年をお迎えください。それでは、また。
(浅野正慶)