今回は毎年恒例になりつつある、当社独自の収量調査について紹介したいと思います。
まず最初に触れておきたいのが、今年一体どんな天気だったのかということ。
詳しい説明は前回の日記をご覧になってください。
通常、牧草の収量と質はトレードオフの関係になってます。収穫時期が遅ければ多収ですが、栄養価は下がります。
収穫終了までの日数がかかったので、間違いなく質は低いと予想されます。
ただ、質に関しては今年の収穫物をまだ給与していませんので、未知数なのも確かです。
今年物を使い始め、サンプリング可能になってから栄養価診断をしないと分かりませんので・・・。
少し怖い結果が出そうですが、それまで待ちましょう。
前年と今年の日毎の降水量と日照時間の合計を比較してみます。
少しでも雨が降ったら青、この期間の平均的な日照時間(5時間)を超えたら黄色としてます。
今年に関してはお盆以降3日と晴れた日が無く、結局9月に入って天気が良くなった日を見計らい終了させました。
当社の場合、2番牧草の収穫には、少なくとも3日以上の雨の無い日が必要です。今年は辛い天候でした。
3621÷5587=0.65......
(昨年の反収)8t×0.65=5.2t
上記の計算結果から見ると今年は平年並みなのかなといえます。
普及センターの正確な反収のデータが出てくるのが楽しみです。
今年は牧草収穫に関してはイレギュラーな年でした。
品質は良くない事は容易に想像がつくので、これを購入飼料でどう整えていくかが勝負となります。
コーンは平年並みだったとしても、去年と同じ量を給与すると1年もたないので、こちらも購入飼料で補わなければなりません。
報道などでご存知でしょうが、昨今酪農家は、エサを含めた資材高で大変な時期です。
来年の資材価格の推移は見通せませんが、少なくとも経営力が問われる事だけは確かだと思います。
(浅野正慶)