2020/09/11
藤倉削蹄
削蹄管理システム
-いつもありがとうございます。今回は牛群どんな感じでしたか?
包帯を巻いた牛だけでも結構いましたね。
この表の皮膚炎と区分されているのがPDDですね。
これがかなり多いです。
爪の中の角質が弱って、中に血豆が入っている牛が結構いましたね。
エサを見直したりした方がいいかもしれません。
-わかりました。ところで今回削蹄システム入れました。どうでしたか?
まず、従業員がキチンと記録する様になりましたね。以前は紙に書いていたのですが、汚れたりして後から見返しても、正直何書いてるかわからないって事もありました。もちろん、紙の時もキチンとやってましたが、この様にタブレットに入力するとなると曖昧さは許されないので、削蹄士一人一人の意識が変わりましたね。農家さん、削蹄する方、双方にメリットが有ったといえます。
-でも、作業の途中でタブレットに入力するとなると、手間が一手間加わって大変じゃないですか?
それが、最初の1週間位は手間取ってましたが、慣れれば負担にはなりませんね。かえって紙の時より早いんじゃないかなあ…。まあ、2頭前に戻して記録を見るとかなるとちょっと大変ですかね。
-ユーザーの立場からすると、今回取った記録を次回と見比べられるというのが大変ありがたいんですよね。
そうですね。継続してみればグラフの変化から蹄の状態の変化をいち早く気づく事が出来ると思います。
-酪農家は蹄病を防ぐのに色々な取組をしますよね。例えば、蹄浴剤を変えましたとかエサを変えました等・・・。今までは、どの取り組みが正解だったのか図る術がなかったんですよ。けど、今後はデータ検証を継続する事で、取り組みの答え合わせが可能になるんです。これは我々にとって大きな進歩なんです。
いや、導入にあたって前回の削蹄時に社長に背中を押してもらったので、思い切って導入出来たんですよ(笑)。
-いや藤倉さんの凄い所ってそこだと思いますよ。世の中の大半の人は「これはいい取り組みです!!!」とヒントもらったって実行には移さないものです。
いやいや(笑)。
でもこうして記録をみると色々な事が把握できるんです。
例えば乾乳の蹄病の割合が、搾乳の割合と比べて多いですよね。
これだけでも、「乾乳の管理を見直しては」と提案する事が出来ます。
最近はロボット搾乳が増えてますよね。そうなると、パーラーで毎日見るより発見の割合が下がるんです。床にマットを敷いていればより分かりにくい。多少悪くても、マットの上なので歩けてしまう。ベットから立てなくなって、初めて異常に気付くみたいな事があるんです。
この様にデータを取り、継続して削蹄させてもらえれば、酪農家さんにとって有益な提案を出来る様になったと思います。
-そうですね。なんだか次回が楽しみになってきました。今後ともよろしくお願いします。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
(浅野正慶)