2020/01/05
For Better Daily/Dairy Life.
今年初めての日記は当社のwebサイトトップにもある、For Better Daily/Dairy Lifeについて。
For Better Daily/Dairy Life. (よりよい毎日の為に) とは、生産者である酪農家としてのみならず、消費者である私達自身をも含めた皆様のより良い毎日を追求しようという理想をあらわしたものです。
For Better Daily/Dairy Life.では、よりよい(betterですね)毎日をあらわすbetter daily lifeが前に来る事によって、農家でも生活者・消費者としての視点がまず先にある事を示しました。そのあとによりよい酪農家としての毎日を表すbetter dairy lifeがくる構成となっています。
Daily/Dairyの間をスラッシュ(/)で結んでいるのも一応意味があります。分数を1/2や1/3とあらわしますよね。上が分子、下が分母といいます。
毎日を表すDaily、酪農を表すDairy。スラッシュ(/)で結んだのは、われわれは酪農家で、酪農家としての業績がしっかり母となり、子を支える。
そうした想いを込めました。
スローガンを掲げるのは結構ですが、それを実現する為の具体的な手法が伴ってこそだと思います。まず、我々はよりよい酪農家となるために、数字を大切にしていきたいと思っています。
牛の個体データはもとより畑のデータ・労働データも集めて、効率的な生産を目指す事で実現しようと考えています。
過去の日記を見てもらえれば分かるように、当社では可能な限りデータを集めようと試みています。
まだ会社が始まって間もないので、統計的な優位性を図るまでデータが蓄積されていませんが、データは財産だという考えのもと収集を継続していきたいです。
ここで問題になるのが、人の働き方に関するデータです。今後は、人の働き方のデータも集めて、効率的な働き方を模索しようと思ってます。
ただ、人に関しては個人差もあるので、差が付くのは仕方ないと思います。働きに応じて処遇改善をしたいと思います。よく働く従業員を厚遇するのは当然ですが、ここで、daily life を大切にする思想が生きてきます。
生活者・消費者のdaily lifeをよくする為には、まず手近な当社の従業員の生活から大切にしないといけません。
従業員の給与・福利厚生を充実させ、仮に、個人差のある働き方をしても充実した生活をおくれるようにする事が求められます
昨今話題になる、ワーキングプア等の問題が起こらないよう、当社の従業員には充実した生活を送ってもらう為、会社としても給与・福利厚生の面を充実していきたいと思います。
そして、それが消費者全体の生活向上に少しでも寄与出来れば幸いです。
当社に来る獣医さんにbetterという単語は、「まあ、まし」くらいの意味でしかなくbestを目指すべきだったのでは?と指摘された事がありました。
確かに言葉の意味上、消極的な印象を与えるのかもしれません。ただ、色々な事が複雑に絡み合った現代において、
「bestはこれだ!」
と一刀両断できる程の価値観は想定できるのでしょうか?
様々な事柄の現在の有り様は、細かい過去の積み重ねの結果だと思うのです。そう考えると、現状を変えたり打破する事もまた、小さな積み重ねでしか、成しえないのではないでしょうか。
Bestなんて大風呂敷を広げず、Better位で丁度いい。そちらの方が上手くフィットするような気がします。昨日より少しマシな今日、前より少しマシな現在。これを継続していく事が大切だと思う。
この様に、スローガン掲げるなんて、当初、恥ずかしい気がしました。
ただ、将来会社が順調にいかなくなり、経営判断に迷った時に帰るべき思想や価値観の柱があるのは大切な事だと思います。
これが無ければ経営陣は、やりたい放題しますからね。自分も顧みないといけないのですが・・・。
今回はFor Better Daily/Dairy Lifeに込めた想いについて書かせてもらいました。
これからも少しずつ前進を繰り返し、社会の皆様に貢献できるように頑張ります。
(浅野正慶)