来月には新冠町全域、そして当地区にも光回線が敷設される状況です。ヤッター!!
そこで今回は情報基盤含めたインフラの問題について、ゆるく考えてみたいと思います。
まずはこのページを最初に見て欲しいんだけど、後半部分見れなくなっちゃってる😥
でもちょっと前に話題になったからわかるよね。知らない人は検索してみて。
受信料義務化、建て替え計画…迷走するNHK改革は「Eテレ売却」が特効薬だ 高橋洋一
要約すると、現在NHK が占有する地上波テレビの電波帯を、携帯を含めたインターネット通信網に解放、放送は通信によって配信しては…という趣旨の主張。
次はこの記事
高橋さんの記事の中でも触れられていたのが GIGA スクール構想。地方自治体が主体となり、学生に対してタブレットなどの情報端末貸し出すと同時に、ブロードバンド網を整備する政策の事。
二人とも日本の今後の事を考えて発言してるんだろうなあという感じなんだろうけど・・・。
農業新聞の記事
この記事は農業新聞に出ていたもの。農業政策としても今や通信回線は必須ですが、この地区では携帯通信網さえまともに整備されておらず、 GPS 使った先端的な農業をしようと思っても出来ない実例。
うちの、近所には携帯電波が悪いので困ってる人も居れば、 NHK などの地上波の電波さえ無くて、実質的にテレビが見られない状態になっている農家さんも居たりするんだよ。小さい子供いるのにさ・・・。これマジな話。
確かに採算面を考えたら田舎にインフラは不要だという風に言われても仕方がないんだよね。
ただ現代の社会生活は、インフラがなければ営めないよ…。
今や情報基盤というのは、道路・水道に匹敵するインフラ言っても過言ではないんだと思うんだ。
古くは光の道構想とか、インフラ整備の計画が打ち上げ花火のように政府から出されるんだけど、その度、後回しにされてきた歴史もあって…。
もう、田舎に住む人は度々出る構想を素直に聞ける心持にもなれないんだよね。
それに、インフラを整備をするのであれば、一気にやるというのは賢い選択ではないよね。
資材の高騰や制度変更に対応できない人たちからの軋轢などを招いてしまうからさ。
やっぱインフラ整備は計画的に進めるべきなんだよ。
日本って、何か知らないけど遠大な構想力のある計画を建てるの苦手ね。
この間マイナンバーをワクチン接種や保険証の記録に使おうとしたけど、あっという間に立ち消えちゃった。
マイナンバーというインフラを、時間をかけて構築していなかったからだと思う。
自分で言うのも何だけど、個人的には田舎や過疎地に住む人を大事にしておいた方がいいと思うんだよね。
現代では、例えばGAFA(Google Apple facebook amazonの総称ね)が欲しいからと言って、軍事的に進行するバカはいないと思うんだよ。
彼らが稼ぎ出す、目ん玉飛び出るぐらいの利益は、平時だからこそ紡ぎ出されるもので、軍事的に勝利したとて手に入るもんじゃないんだよね。
本気で手に入れるとしたら、経済戦争を仕掛け、じわじわと経済基盤を奪っていくのがセオリーでしょ。
そうなると、本丸から攻めるのではなくて辺境から行くのが筋。
その点で言うと、過疎地に住む人は経済的な戦争の最前線に立つ防人のような立場の人だと思うんだよね。
田舎の方からじわじわやってくの。もう片鱗見えてない?
近頃、リープフロッグという言葉があって、後進国がインフラを整備するにあたり、先進国から最先端の技術を導入して、一気に発展する事を言うんだよね。
今、当社にはベトナム人研修生が来てくれているけど、そのうち『なんで、ここ5G無い?』なんて事になりかねないよ。
後進国が最先端の情報インフラを整備し、産業競争力を上げていく中で、気づいた頃には・・・
そんな未来なんて都会に住む政策立案者には見えていないんだろうなあ・・・
後から振り返って、あの時、あそこで住んでくれてる人を大事にしておくべきだったな・・・なんて後悔したところで後の祭りだよ。
冒頭の高橋さんやGIGAスクール構想は確かに立派。
ただし、それは片田舎まで環境整備してから。
話はそれからです。
(浅野正慶)