2020/01/16
農家で活きるGoogle(Google my map編~1)
今回は、当社でも便利に使わせてもらっているGoogle mapについて。これこそ、農家の人、必須!!のサービスだと思いますよ。更に、Google mapを編集して自分だけのオリジナル地図を作れる、Google my mapについてのお話です。
みなさんには、Google mapはお馴染みだと思います。
今回取り上げるのは、Google my mapというGoogleのサービスで、Google mapとちょっと違うサービスです。
my mapという位なので、Google mapを自分好みに変える事が出来ないとおかしいですよね。my mapはgoogle mapの地図上の好きなところにポイントを打てて、さらにそのポイント毎に自分の好きなデータ入力することが出来るサービスなんです。
当社が位置する新冠町は、道東・十勝の様な酪農地帯ではなく、どちらかと言うと軽種馬・施設野菜・水田等が多い、酪農があまり盛んではない地域です。
気候は比較的暖かく恵まれている地域ですが、地形が山がちな為、1枚で広い畑があまり無いのです。
よく、自給飼料を給与して酪農をやるには、頭数の半分以上の面積の畑がいると聞きます。
100頭なら50ha、200頭なら100ha以上という具合に。
当社の場合、400頭の搾乳がゴールなので、200haが最低限必要な面積となるわけですが、創業当初は自社所有地のみでは不足で、購入飼料で補っていました。
エサさえ買えれば、牛を飼うことは可能です。
しかし、それだとエサの量に比例して増える、堆肥(スラリー)を処理する事が出来ません。
この為、積極的に借地をし、そこへもスラリー散布することで、溢れる堆肥問題をなんとか解消している現状です。
幸いな事に土地の貸主の方からも、
「スラリー散布した畑は収量が上がった」
と言ってもらえて、良い関係性を作る事が出来ていると思っています。
ただ、当然ですが、どの農家さんも貸すとしたら、条件不利地からでしょう。当然1枚1枚は、小さかったり、遠かったり、特徴のある畑とならざる負えません。
自社保有地と、借地を合わせると、なんと70か所(!)にも細分化されていました。
トラクターのタイヤも減る訳だ(笑)
流石にこの枚数になると、
「誰さんの隣の少し台形になってる畑」とか、
「あそこの角曲がったちょっと坂になってる畑」
とか、昔の様にはいきませんよね。
農家の人達には、70か所は分散していると思われるかもしれません。
一方、他産業人の方からしたら、まあ、ざらにある数字だと思われるかもしれないですね。
ただ、畑の場合この1枚1枚に対して様々な情報が付加される事となります。
例えば
・この畑は誰の所有で、幾らで賃貸契約しているのか?
・今年の作付けは何か?
・肥料・石灰・スラリーの散布目安はいくらで、実際にはいくら蒔いたのか?
・収穫日はいつで、収量は何台で、収容したバンカーサイロ番号は何番だったのか?
・何年に更新して現在何年目なのか・・・
ざっと見ただけでもこんなに情報があり、かつそれが毎年変わっていくのだから、データ量も、まあまあの量になると思います。
こんな、データを以前はExcelで管理していましたが、あっという間に管理しきれなくなりました。
そこでGoogle my mapの利用を開始。
好きなところにポイントを打て、そのポイント毎に好きなデータを入力できるのは、Excelよりわかりやすいです。
何より、位置関係を俯瞰して見られるのは最大の強みです。
まずGoogle my mapへログインします。
https://www.google.co.jp/intl/ja/maps/about/mymaps/
みなさんが持っている、Google(gmailアドレスとそのパスワード)でログインし、my mapを作成してみて下さい。
こんな便利なmy mapにも自分なりに思う改善点が無いわけではありません。
例えば、アイコンの代わりに入力データの数値・日付等がグラフで表示されたらなあとか・・・
まあ、贅沢な要求だとはおもうんですがね。
地図の操作に関しては文字で伝えるのは難しいので動画を作りました。
20200116 農家で活きるGoogle(Google my map編~1)
みなさんも、利用すればその便利さにきっと驚く事うけあいです。
次の農家で活きるGoogle(google my map編)ではより詳しく使い方を具体的に書ければと思いますのでお楽しみに。
(浅野正慶)