H. mniszechii

Hexarthrius mniszechii (ヘクサルトリウス・ムニスゼキイー)。ミニスゼェチフタマタクワガタ、ムニスゼッチフタマタクワガタの和名を持つ。

当サイトでは、ムニスゼキウスフタマタクワガタと表記する。

Hexarthrius mniszechii (Thomson, 1857)

ムニスゼキウスフタマタクワガタ。

1857年、アメリカの昆虫学者ジェイムス・トムソン(James Thomson, 1828-1897)がミヤマクワガタ属フタマタクワガタ亜属の Lucanus (Hexarthrius) mniszechii として記載した。

タイプ標本はインドのシレット地方(現在のバングラデシュ・シレット管区)で採取。

「mniszechii(ムニスゼキウスの)」はポーランドの貴族で昆虫標本収集家であったアンジェイ・イェジー・ド・ムニシェフ伯爵(Comte Andrzej Jerzy de Mniszech, 1823.11.21-1905.5.11)への献名であり、ラテン名である mniszechius(ムニスゼキウス)とした後に属格へと変化させ mniszechii としたもの。

1862年2月26日、ジェイムス・トムソンは、フタマタクワガタ属の Hexarthrius mniszechii (Thomson, 1857) とした。

  • Annales de la Société Entomologique de France, Série IV - Tome II, 1862, "Catalogue des Lucanides", p. 394

命名者と記載年の括弧書きは属の変更による。

バングラデシュ~ミャンマー(メガラヤ山脈~パトカイ山脈)に分布。

日本では2002年9月13日に植物防疫所が輸入規制無と判定した。

日本での生体輸入量は少なく、2008年秋にインドのメガラヤ州産、ミャンマーのチン州産の個体が流通。