※本シンポジウムは終了いたしました。多数のみなさまにご来場いただき、誠にありがとうございました。
「高大連携による大学歴史系専門教育・教員養成教育の刷新」
2014年9月14日(日)13時~17時 大阪大学中之島センター
主催:大阪大学歴史教育研究会・公益財団法人史学会
「高大連携」「歴史教育」などのコンセプトは歴史学界でも今や珍しくないが、実際の取り組みの大半は、担当者の専門に合わせたランダムな内容での、 高校教育界への働きかけにとどまっている。本シンポジウムでは、そのレベルを超えて中等・高等教育や生涯教育を含めた歴史教育の改善を系統的に担うことが できる研究者・教員の養成には、なにが必要かを主題とする。
ベースとして、もとになるべき専門研究のための指導から、それを土台にした教養教育・教員養成などに至る系統的な刷新を進めてきた大阪大学史学系の事例、 これと連携した地域教員集団の組織的取り組み、さらに新しい領域としてジェンダー史教育における高大連携の成果などを紹介し、研究者養成の場、地方大学・ 私立大学と高校などそれぞれの立場からのコメントを受けて討議をおこなう。報告の方法も工夫して、「個人」の「専門」を絶対の前提条件とする史学系研究者 のありかたと、こうした教育の取り組みとの矛盾も視野に入れたシンポジウムにできれば幸いである。
■司会■ 小田中 直樹(東北大学)
■問題提起■ 桃木 至朗(大阪大学)
■報 告■
(A)「阪大史学系の新しい教育」
桃木 至朗・堤 一昭・秋田 茂・飯塚 一幸(大阪大学)
(B)「阪大歴教研の活動と若手のネットワーク」
中村 武司(弘前大学)・向 正樹(同志社大学)・後藤 敦史(大阪観光大学)・中村 翼(大阪大学)
(C)「京都高社研の高大連携活動から」
後藤 誠司(京都市立日吉ヶ丘高校)・毛戸 祐司(京都府立田辺高校)・庄司 春子(同志社高校)
(D)「ジェンダー史教育の取り組み」
小浜 正子(日本大学)
■コメント■
(1)「地方国立大学の視点から」
岩井 淳(静岡大学)
(2)「大学付属高等学校における汎用的な歴史教育の実践」
皆川 雅樹(専修大学附属高校)