研究会の概要

大阪大学大学院文学研究科では、21世紀COEプログラム「インターフェイスの人文学」の一環として、全国高等学校歴史教員研修会(2003年-2006年度)を 開催してきました。その活動を通じて、歴史学・歴史教育をめぐる「高大連携」のためには、より恒常的な討議・協働の場が必要であると主宰者と参加者の間で 認識された結果、歴史教員研修会の試みをいっそう前進させるべく、大阪大学歴史教育研究会が2005年10月に設立されました。その後は、事前の参加申込みを条件とするセミ・クローズド方式の例会が月に一度開催され、大学・高校教員、院生による報告と活発な議論が行われています。

 

2005年度から2006年度にかけては、本研究会はプロジェクト「魅力ある大学院教育イニシアティブ(IAE)」の一環として位置づけられ、2006年度夏季の全国高等学校歴史教員研修会は本研究会のオープン版として開催されました。また同年以降、大阪大学大学院文学研究科では大学院生向けの共通科目が開講され、本研究会の活動と連携しています。


2008年度以降、本研究会の活動は、以下の科研費プロジェクトを基盤として展開しています。

平成20-22年度科学研究費補助金基盤研究(B)・課題番号20320094「最新の研究成果を歴史教育につなぐ教材・教授資料の研究開発」(研究代表者・堤一昭)

平成23-25年度科学研究費補助金基盤研究(A)・課題番号23242034「最新の研究成果にもとづく大学教養課程用世界史教科書の作成」(研究代表者・桃木至朗)

平成26-29年度科学研究費補助金基盤研究(A)・課題番号26244034「研究者・教員・市民のための新しい歴史学入門」(研究代表者・桃木至朗)


2014年には大学教養課程向けの世界史教科書『市民のための世界史』(大阪大学出版会)を、本研究会に関わる教員が共同執筆し出版しました。本書は好評を得て複数の大学でテキストとして採択されています。

 

本研究会の沿革や活動に関しては、 向正樹「<高大連携のあたらしいかたち> 大阪大学「歴史教育研究会」の射程」、『高等学校 世界史のしおり』(帝国書院、2008年1月号)、大阪大学歴史教育研究会・公益財団法人史学会(編)『史学会125周年リレーシンポジウム1 教育が開く新しい歴史学』(山川出版社、2015年)もあわせてご覧下さい。


2024年度世話役・事務局

阪大側世話役

古谷大輔(大阪大学大学院人文学研究科教授/西洋史学)


 

教員側世話役

猪原達生(同志社大学非常勤講師)

大西信行(中央大学文学部特任教授)

川島啓一(同志社高等学校教諭)

澤野理(神奈川県立逗子高等学校教諭)

西村嘉高(青山学院高等部教頭)

矢景裕子(神戸大学附属中等教育学校教諭)

矢部正明(関西大学中等部・高等部教諭)

吉嶺茂樹(札幌日本大学高等学校教諭)

 

研究会事務局 

未定