※初めて参加される方は事前にこちらをご覧ください(「例会に初めて参加される方へ」)。
【第167回例会】
日時:2025年10月18日(土)14時〜17時30分
形式:対面を主としつつ、オンライン(ZOOM使用)を併用するハイブリッド形式
会場:大阪大学豊中キャンパス人文学研究科本館1階中庭会議室(通常の例会とは会場が異なりますのでご留意ください。)
テーマ:「歴史教育におけるポジショナリティ・ケア・対話―ジェンダーとライフの交錯から考える―」
報告者①:川島啓一(同志社高校教諭)「ロスジェネ世代の男性教員が高校生にジェンダー史を教えるときー交差性・人権・ケアー」
報告者②:亀井瞳(同志社高校講師)「「わたしたち」のポジショナリティを問う歴史教育のあり方」
報告者③:徳原拓哉(横浜国際高校教諭)「歴史教育における臨床性:教室におけるダイアローグと生徒のライフの交錯から」
今日の教育現場において「歴史を教える」という営みは、単なる知識の伝達ではなく、教員自身のポジショナリティ(立場性)と生徒/学生一人ひとりのライフ(生活世界/経験)が交錯する実践の場となっています。阪大歴教研第167回例会では、その交錯が生み出す問いや可能性を、3人の高校教員による実践的な報告を通して考えます。
同志社高校で教鞭を取られる川島啓一さんの報告では、ロスジェネ世代の男性教員がジェンダー史を教えるという実践を通じて、歴史教育が抱える知識体系そのものへの問い、そして「教える」側の生のあり方を見つめ直します。同じく同志社高校で教育経験を積んでいる亀井瞳さんの報告では、デンマークでの授業実践をもとに、「異文化理解」や「マイノリティ学習」がしばしば「わたしたち」という同質的な前提を強化してしまう現実を踏まえ、学びの場における「わたしたち」の再定義を試みます。横浜国際高校で教鞭を執られる徳原拓哉さんの報告では、探究型・対話型授業のなかで立ち現れる生徒のトラウマやケアの問題に焦点を当て、歴史教育が持つ臨床的な次元を掘り起こします。
これら3つの報告に共通するキーワードは、教師の反射性(reflexivity)、学びの場における対話の倫理、教育実践を通して立ち現れるケアの関係性です。第167回例会では、これらの実践的・理論的な視点を架橋しながら、「教室=交差するライフと歴史の場」として捉えるための新たな視座を共有します。歴史教育・ジェンダー研究・教育実践に関心をお持ちの方のご参加を心よりお待ちしています。
Googleフォームによる参加申込ページ(https://forms.gle/HqwGtPbqFi37UPQ19)より、事前の申込みをお願いします。開催週の金曜日(10月17日)までにお申し込みいただいた方には、開催日(10月18日)の午前中にミーティングIDとパスワードをお送りします。
※会場でのご参加を希望される方も、会場定員に基づく参加人数把握のために事前の申し込みをお願いします。(参加希望者が多数の場合、締切よりも前に打ち切らせていただく可能性がございます。)
【研究会からのお願い】
※研究会での質疑応答については、原則として対面の参加者を優先させていただきます。
※ミーティングIDやパスワード等の事前申込なき第三者への通知は固くお断りいたします。
※IDやパスワードはお申し込みいただいた方に研究会前日の夕刻までにお送りしています。もし深夜になっても届かない場合は、ご入力いただいたアドレスが誤っている、あるいはメール送信においてシステム上の事故が発生している可能性が考えられますので、お手数ですが研究会までお尋ねください。
※メールアドレスは正確にご記入いただき、また複数回の回答は避けていただきますようよろしくお願いします。
※本研究会からのメールが届かない事例があるとの報告を受けております。ミーティングID等を含むメールは本研究会のメールアドレスrekikyoken(a)gmail.com(スパム防止のため@を(a)と表記しています)からBCCにてお送りしておりますので、そちらを受信できるようにご設定いただきますよう、よろしくお願いします。
また、研究会にお問い合わせになる前に、 迷惑メールフォルダの確認をお願いいたします。
※みなさまに事前に資料をお送りする可能性がございます。つきましては、携帯電話のキャリアメールアドレスの記入は避けていただきますようお願いします。
【問い合わせ先】
古谷大輔(大阪大学大学院人文学研究科)
E-mail: rekikyoken[a]gmail.com
(※スパムメール防止のため、@を[a]に変更しています)