キノコやカビなどの真菌類は推定種数150万~1000万ともいわれるほどの高い多様性を持ち,生態系における共生者・寄生者として様々な動植物と相互作用ネットワークを構築するとともに,分解者として物質循環の要ともなっています.これらの類まれな多様性を誇る菌類はどのように進化してきたのでしょうか?その多様性や生態,進化の歴史を解明すべく研究を進めています.
生物の多様性とその創出過程を知ることで,自然に対する敬意が生まれるとともに,自身の精神的充足が得られます.まさに多様性の宝庫といえる菌類の研究をして,自然の素晴らしさを世の中に発信していきたいと考えています.
分解,寄生,共生など多芸多才な生き方で生態系の成り立ちや生物多様性の創出に深くかかわってきた菌類.人間は菌類の生きざまを知ることから,自然環境とうまくやっていく生き方を学べるかもしれません.
*詳しい研究成果については業績ページにある原著論文の研究紹介をご覧ください.