A new Amazonian species of Calocera with dendroid and multi-headed basidiocarp

 アマゾンアカキクラゲ新種論文.

 ブラジルのアマゾン熱帯雨林にて鳥取大学と国立アマゾン研究所がきのこ類の共同調査を行った.この調査で多数の珍しいきのこ類が得られたが,そのうちの一種がアカキクラゲ類の新種であった.この新種は,“赤ん坊の手”のような形のきのこを作ることで特徴づけられ,Calocera arborea (arboreusはラテン語で樹木状という意味)と命名された.

 わずか1週間の調査で新種の発見に至ったことは驚きであり,アマゾンの高い生物多様性を裏付ける発見である.

 今後,調査を継続することでさらなる新発見が期待される.

図.Calocera arboreaの子実体

Shirouzu T., Ishikawa N.K., Hirose D., Maekawa N.

A new Amazonian species of Calocera with dendroid and multi-headed basidiocarp.

Mycoscience, Elsevier, 54, pp252–256, 2013

Abstract