1.4/9:初回

投稿日: 2012/04/10 2:28:21

初回は、授業導入と『アンダルシアの犬』の写生文作成を行いました。

◯動画:ルイス・ブニュエルとサルバドール・ダリ『アンダルシアの犬(Un Chien Andalou)』(1928)

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2012年度春学期 映像論A=思想と文化IIB

担当:中川克志

すること

20世紀の実験映画を概観します。

時々小レポートと授業内写生文作成をやってもらいます。

1)記述対象の映像の代替物となり、

2)記述対象の映像の面白さを他人に説明する

文章を作成してもらうことで、ある映像を注意深く観察する訓練を行うと共に、客観的で写実的な文章作成の効用と限界を意識してもらいます。

決まりごと

成績評価の基準:授業への参加度50%と最終レポート50%

授業用ウェブサイト:https://sites.google.com/site/nakagawa1503/

途中入退室するな、私語しないこと、寝るな、等々

スケジュール(予定)

WWII以前の実験映画(映像を使うアヴァンギャルド芸術)

→WWII以後の実験映画(モダニズム芸術としての実験映画)

→映像を使うモダン・アート

→visual musicとか視覚的音楽とか呼ばれる傾向

→日本の実験映画 を概観するという感じ。

1.04/09 1.導入:実験映画とは何か?―芸術、アヴァンギャルド、実験―

2.04/16 2.初期映画と実験映画:初期映画とエイゼンシュタイン、初期の実験映画

3.04/23 3.1920年代の実験映画:絶対映画、抽象映画:形式主義と内容主義

(休み.04/30)

4.05/07 4.1920年代の実験映画:ダダとシュルレアリスム

5.05/14 5.1920年代の実験映画:シティ・シンフォニー、フィルム・ポエム

6.05/21 6.1940年代のアメリカ実験映画:マヤ・デレン―シュルレアリスムと心理主義

7.05/28 7.1950年代のアメリカ実験映画:スタン・ブラッケージとケネス・アンガー

8.06/04 8.構造映画、エクスパンデッド・シネマ:マイケル・スノウなど

9.06/11 9.ヴィデオ・アート:ナム・ジュン・パイク、ビル・ヴィオラ

10.06/18 10.退屈の美学:アンディ・ウォーホルとフルクサスの映画

11.06/25 11.視覚的音楽の可能性:実験映画とアニメーション―N・マクラーレンとJ・ベルソン―

12.07/02 12.日本の実験映画:松本俊夫―ドキュメンタリーとアヴァンギャルド―

13.07/09 13.日本の実験映画:寺山修司―映像体験の拡大

(休み.07/16)

14.07/17(火) 14.日本の実験映画:飯村隆彦―「オブジェ」と構造映画の受容―

15.07/23 15.まとめ

(20120410修正済:7/9の回を追記)