子ども

更新:2021年8月

国際結婚家族の子どもに関する問題は、両親が異なる文化や国籍を持つことで、両親が同国人である家族(日本人同士や台湾人同士)の子どもの問題と異なります。

まず、法律面では、出生時に取得する国籍の問題があります。日本と台湾の現行国籍法は、血統主義及び父母両系血統主義を採用しているので、子どもは両親のそれぞれの国籍を取得することになります。即ち重国籍になるということです。また生地主義を採用しているアメリカなどの第三国で出生すると、その国の国籍を取得します。この重国籍をめぐる問題は、それぞれの国の国籍法の規定により、国民の権利や義務が異なってきます。また成人しても、複数の国籍を保持するためにどうすればよいのかなどの国籍選択の問題もあります。

更に文化面では、両親のそれぞれの国の言語や文化、教育をどのように取り入れていくかの問題も生じます。言葉は何語を使用するのか、日本語か中国語か、バイリンガルにするには、家族や親戚が話す台湾語、客家語はどうするのか。更に学校は、台湾の現地校か日本人学校かなどの問題は、その後のその子の進学や将来を左右することにもなります。従って事前にどのような方針で行うかを各家族でよく検討されることをお勧めします。

ここでは、台湾で暮らす日台間の国際結婚家族の子どもたちやその親たちがどのように対応しているかをご紹介します。これらの問題は各家族の価値観や人生観などにより異なり、さまざまです。どれが良くてどれが悪いという性質のものでは決してありません。その点よくご理解頂きたいと思います。

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