ここも結構狙われやすいところです。袈裟がけに、斜めに軌跡を描く攻撃が肩の辺りに当たることは充分考えられます。今のゲームなんかでも肩の部分を防御してある鎧は多く見かけます。
ですが、あれはやりすぎ。
もともと防御効果なんか無視して視覚的な格好良さを追求したせいでしょうか、やたら馬鹿でかい肩当てを横に張り出し、下手すると棘まで生やしているものさえ見受けられます。
こういうところこそちょっと想像してほしいんですよ。そんな肩当てつけて腕が上がるんですか?
武器で攻撃するときに、上に振り上げて振り下ろす(剣道では「面」にあたります)のは多くの武器において基本的な動作です。戦闘以外でも高いところにあるものを取るとか、梯子を登るとか、腕を上にあげる動作をするときはかなりあります。
腕を上げたとき、肩当てはどうなってるんですか?肩の動きに合わせて上に跳ね上がるはずですよね。そう。肩当てが重いと上に跳ね上げるのは大変です。更に大きいと腕の邪魔になる。棘があると自分の側頭部に刺さる(笑)。
というわけで、肩当ては自分の肩にあったものを選びましょう。今回の絵もそうなってます。ただ、この絵だと頭を狙って振り下ろされた攻撃をきわどく 避け、肩の首に近い部分に当たったときに、この部分を守る防具がない(胸当てを止めるベルトだけ)。ここは守った方がいいかもしれません。肩当てを延長さ せると動かしにくいですから、胸当てを延長してここを守ればいいと思います。わざわざベルトなんかで止めずに、ね。