本内容にはネタバレがあります。また、外部からのリンクは問題ありませんが、一つ上のページ(ガールズ&パンツァー最終章 シナリオ予想)にすることを推奨します。
現在公開初日で視聴直後のメモ状態です。後々書き換える可能性があります。
前回の答え合わせ
前回というのは別冊戦車道 第41回冬季無限軌道杯大特集号読了後。
サンダース大附vs継続が継続高校の勝利、が当たり。
あんこうチームのIV号が撃破されてしまう展開も当たり。しかも1度どころか2回戦、3回戦の2度も?このあたりは後述します。
聖グロvsアンツィオは聖グロの勝ち。まあこれは順当でしょう。
黒森峰vsプラウダは黒森峰の勝ち。前回は明言しなかったものの、実は予告編からプラウダの勝ちか!?と思っていたのでちょっと意外。エリカがああいう形で覚醒する人だったとは予想外。
継続高校との戦い
BT-42の超機動がメインで来るかと思ったら、むしろナオミを越える長距離狙撃で来るとは予想外。ということはシモ・ハユハ(ヘイヘ)ですよね!?
とは言ってもこの人、意図的に情報が伏せられている。
まず気になるのは、こんな凄腕の人がいたのに、何故夏の大会(第63回全国高校戦車道大会)では狙撃を活用した戦い方をしなかったのか?これだけの腕があれば、戦車の弱点を狙えるので相手が重装甲でも苦にしないはず。黒森峰に対する機動戦術に後方からの狙撃支援を加えれば、まほのティーガーIの一点撃破も不可能ではなかったのでは?
そこでまず思いついたのは、「実はこの人、編入した島田愛里寿」説。髪の色もちょっと似てたし。ただ、島田流の戦い方としてどうなのか?というところは、撹乱側を味方に任せて狙撃側を引き受けただけで、全体の戦い方としては島田流に沿っている、という説明はつくものの、こういう形でIV号を撃破して以降みほと戦わずに勝利する、という戦い方は、愛里寿からしてどうなのか?という問題が残る。
そうなると、やはり仮称シモさんは愛里寿ではない、とした方が自然か。このあたりは、何回か見るか、BD出たあとに止めてみればはっきりするはず。夏の大会に出てこなかったのは、狩猟部あたりからスカウトされたのか、夏の間は山に籠もって出てこなかったミカさん並みの変人だったのか。
次に気になるのは、狙撃した車両は何か?というところ。思いつくのは三突・T-34/85・ISU-152あたり。個人的にはISU-152を期待したいが、ラストシーンの被弾状況から見ると、そこまでの大口径弾とは言い切れないような気がする。今まで継続の三突が全く出てきていないのも気になるので、やはり最有力は三突か。このあたりもBDが出たあとに、一瞬狙撃した人の映像が出ているところの車内描写から、三突かT-34か、は特定できる人が、世の中にはいそうな気がする。
実は白旗が揚がったシーンがないので、IV号は撃破されていない、というどんでん返しもあり得ないことはないが、被弾した場所からみて、可能性は低いと思う。
IV号が撃破されたとなると、ルール上気になるのは「車両被撃破後、どのくらいの時間、その車両の乗員は味方と無線通信ができるのか?」というところ。大洗の車両が撃破されたあとによく出てくる「怪我はありませんか?」に対して回答が返っているということは、その時点では被撃破後でも無線通信ができていることを意味する。TV版黒森峰戦の自動車部とか、それなりに時間経過後でも喋っていそうに見えるし、最終章第3話のアリサも、白旗揚がったあとに相当長々と叫んでいそうな気が(笑)ただこれが、時間制限無しでいくらでも無線通信ができるとなると、実は、以降みほはIV号のことを気にせず、無線での自軍指揮のみに専念して「戦い続ける」ことが可能となる。むしろ自車の安全を考える必要がない分、ある意味有利な面すら出てくるので、おそらく何らかの時間制限はあるのではないか…回収車が来るまで!?車内のバッテリーが切れるまで!?
第2話視聴後に、「最終章は『成長した大洗女子学園と対戦することで、対戦相手が成長する物語』」と書いたが、IV号が撃破されたあと、と考えると、3回戦で成長を見せるのは、対戦校よりむしろ、大洗の他のメンバーということになるのでは。
第3話が終わった時点で、かなりの数のT-26を撃破しているが、準決勝は15両まで出せるので、おそらく数的には互角か、まだ継続の方が多いくらいでは?常に遠距離狙撃でフラッグ車を狙われて即敗北する可能性や、同じく遠距離狙撃でなすすべもなく数を減らされることを考えると、それだけで相当きつい戦いになりそう。かといって狭隘地形に入り込んだら今度はBT-42やT-26の機動戦術が物を言う状況。
あえて大洗に有利な要素を探すとすると、フラッグ車がヘッツァーではないというところ。隊長車ではあるが、一応撃破されても負けではないので単独行動ができないことはない。仮称シモさんと角谷杏の砲手対決が見られるかも?
知波単学園との戦い
これに関しては…正直、状況の変化がめまぐるしすぎて、私も1回見ただけではほとんど把握できていない。とにかくジャングル夜戦の肉薄した戦いをここまで動画にしたというところで、ひたすら圧倒されたし、素晴らしいの一言。
知波単勢、IV号を撃破するところまではひたすら冷静に戦い、89式と戦った福田の95式も失わず、ヘッツァー以外は全て撃破するという、完全勝利一歩手前ともいえる試合内容だったにもかかわらず、最後に気が抜けたところでヘッツァーにやられるというのは…最後に(今までの)知波単らしさを見せたというか…でも気持ちは分かる。あんな戦いやっていれば、そりゃあの時点で気も抜ける。
むしろ、橋が壊されたあとで「てきと~にやってるから~」とのんきに構えていた角谷前会長が、やはりというかただ者ではない。固定砲塔で後部装甲なら知波単の車両にも撃破されかねないヘッツァー、知波単が中州に行かず、逆にヘッツァーを集中攻撃するという選択肢もあったはずで、単独行動は非常に恐ろしい状況だったはずだが、流石は今までも単独行動には慣れていたカメさんチーム。もしかしたら角谷杏、今までの知波単の行動から「フラッグ車狙いではない」と読み切っていたのかも。
その他
準決勝のもう一戦、聖グロvs黒森峰は聖グロが勝つような気が。先のプラウダ戦でエリカが覚醒する見せ場を作ったので、これで出番終了かな…と思ったのが一番の理由。おそらく聖グロに島田愛里寿が編入して、センチュリオンで引っかき回すのでは…センチュリオンはイギリス戦車ですし、2回線が吉川先生の日本戦車回、準決勝が齋木先生のフィンランド戦車回、となれば決勝戦は岡部先生のイギリス戦車回センチュリオンもあるよ、というのはありえそうな気がする。機動戦に目覚めたエリカも、本家島田流の愛里寿にはかなわなかった、という落ちが予想できる。
公開2日目(2021/3/27)追記
仮称シモさんの名前判明。劇場パンフレットに書いてあったし、劇中でもミカが呼んでいた。ヨウコ…って、同じ発音がフィンランド語にもあるのか?漫画からの参戦組のようだが、サンダース戦の活躍に引き継ぎ大洗戦でいきなりIV号撃破とは、とんでもないスーパーユニット扱いのような。搭乗車両も、漫画を見れば分かる!?まあこのあたりはネタバレ解禁になった当たりでtwitterに出てきそう。
第3話終了時点でIV号は撃破されていた。初見では見逃していたが、ラストシーンの本当の最後に白旗が揚がっていたのを確認。
同じく第3話終了時点で大洗は継続のT-26を6両撃破している模様。継続が15両フルに出しているとすれば、残りは大洗8両に対して継続9両。数的にはあまり差が無いが、やはり大洗の不利感は否めない。
継続の車両がBT-42とT-26しか出ていないのが気になる。サンダース戦でも見えているのはこの2両のみ。三突は出てくるとして、継続は他の車両を使わない!?でも今までの流れや別冊戦車道の伏字を考えると、隠し球がありそうだし、あるとすればISU-152では。
黒森峰vsプラウダ、最終的にエリカがとった戦術は、第63回の夏の大会で、黒森峰vs聖グロで、聖グロが取った戦術に似ているような。このときには聖グロが失敗して黒森峰が勝っているが、勝った側の黒森峰が、聖グロから学習した形。そういえばエリカもコミカライズで主人公になっている。漫画の方は読んでいないが、コミカライズの分扱いが良くなってる!?
公開3日目(2021/3/28)追記
狙ってやったこととは思うが、それでも考証的には、ヨウコのIV号狙撃が、突出して不自然に感じられてしまう。
まず、何故、狙撃一発で当てるつもりであるのなら、ヨウコはフラッグ車である三式を狙わなかったのか。
三式であれば撃破時点で即勝利、あの腕であれば、IV号撃破はむしろ「外した」と言うべきところではなかろうか。射点からの状況からすれば、IV号だろうと三式だろうと難易度は変わらないはず。直前にIV号が三式をかばうような動きをしていたが、上から狙っていた絵を見る限りは、IV号が邪魔で三式が狙えないという状況にはなっていない。ルール上フラッグ車に対する遠距離狙撃が禁止されている可能性も一瞬考えたが、そうだとしたら、1回戦サンダース大付-青師団のナオミや、2回戦サンダース大付-継続のヨウコがルール違反となってしまう。思いつくところは、ミカやヨウコの気まぐれや、あえて試合を続行させて大洗を苦しめたい、というTV版プラウダ戦のカチューシャのような動機、あるいは負ける可能性を残してでも継続チームに実戦経験を積ませたい、という考えくらいしかない。
次に、大洗側が狙撃に対して余りにも無防備すぎる。
元々みほの戦術は、試合開始時点では、まとまって正面から突っ込む、という、良く言えば黒森峰流、悪く言えば無策の極みの動きをし、相手の術中にはまってピンチになったときに初めて本気を出す、という、これも良く言えば孫子のいう、死地に味方を追い込んでから奮戦させる戦い方、悪く言えば追い込まれないと本気を出さない戦い方。
今回の継続戦に対しては、既にその前のサンダース大付-継続戦で、継続側が狙撃でアリサのフラッグ車を撃破しているということは、ある程度細かく分析すればわかるのでは?サンダースフラッグ車が撃破された時点で、継続側の車両は2両しかなかったのだから、BT-42の撃破でないことさえ確認できれば、撃破したのは見えないもう一両であることはすぐにわかる。となると、見えないところからの狙撃は、事前に対策を打つ必要があったはず。
にもかかわらず、大洗側は平原の真ん中をまとまって進撃し、森側に車両を寄せることもしなければ、狙撃できそうなポイントに偵察を出すこともしていない。ならば、まとまることでフラッグ車を守りつつ、敵の遊撃戦にも火力で圧倒する戦術かと思いきや、村で守備隊形に入ったあと、おびき出されるときにはフラッグ車と護衛のIV号だけを残して追撃し、みほもこれを止めていない。
撃たれる直前に、麻子が敵らしきものを発見し、みほに報告しているが、このときの目測距離が「1km」。ところがこの距離、十分射程距離内で、本来であればすぐに身を隠す挙動や、急旋回急停止などの回避行動が必要である距離。実際のWWIIでも、欧州戦線後期であれば1kmは通常の射程内、戦車砲でも大口径長砲身の砲であれば2kmくらいから撃ち始めることも珍しくなかったはず。ガルパン世界でも、アンツィオ戦OVAで、試合の前の練習で、みほはカバさんチームに対して「1.5km」から射撃する指導をしている。継続側にも三突はあるのだから、1.5km以内は警戒必須であるはず。
正直、狙撃で撃破されたのが三式ではなくIV号だったことを除けば、余りにも継続が立てた作戦通りにことが進みすぎて、もしかしてIV号が撃破されることまで含めて、逆にみほがこういう展開になるように誘導していたのでは!?と勘ぐりたくなるレベル。
実は過去に似たようなケースが一度あった。第63回高校戦車道大会の大洗-プラウダ戦。このときも、廃教会に追い詰めるまでは全てプラウダの作戦通りに進行している。しかしこのときは、このような展開になった理由として、2回戦のアンツィオ戦で大洗側が慢心したこと、試合前のカチューシャの挑発が有効に機能したことを、しっかりと描写している。今回の継続戦では、挑発もされずに相手の術中にはまったとしたら、大洗、気を抜きすぎてないか?知波単戦で気力とか使い果たした!?
まあ、お話を作る側として、話を都合のいいように転がすためにこういう戦い方にしているのだろう。言っちゃうけど。ただそれにしても、狙撃というのは、ある意味、これをやってしまうと一気に興ざめする可能性も作りかねない、諸刃の刃的なもの。「結局ご都合で、狙撃が当たっちゃえば終わりなんでしょ?」と視聴者が離れてしまう可能性をはらんでいる。
ということで、私としても、この展開は、あ~お話作る方は、あんこうチーム抜きの大洗チームの戦いを見せたかったのね~と、冷静に?受け止めている…という、上映開始3日後の状況になっております。
2021/4/6追記
TV版で語られた夏の大会(第63回全国高校戦車道大会)では、大洗にサンダース・プラウダ・黒森峰が相次いで敗退したことにより、みほ率いる大洗は戦車の数や質の優越を覆すことができるチームであることを証明した。
冬期無限軌道杯で大洗と当たった(今までの)3チームは、この状況に鑑み、大洗に対して戦術で対抗することを選んだ可能性が高い。そこで大洗の戦術を分析した結果、発見した欠点が「最初はノーガード」だった。
そこで、各校はこの、大洗がノーガードで自軍が自由に動けるうちに何をするか、というところで知恵を絞ったに違いない。
BC自由学園は、大洗主力を橋の上に押し込めた状態で一気に殲滅することを目指したが、自軍の練度不足でここぞというときに命中弾が出ず、mk.IVを踏み台にするみほの機転もあって勝機を逃した。
知波単学園は、自軍は練度が高いが車両の火力装甲が不足していることから、ジャングルの夜戦で相手を高火力重装甲の車両から安全重視で撃破していくことで、大洗の戦力を削って数質ともに優位に持って行くことを目指した。この戦術はほぼ成功しており、最後に気を抜くことがなければ勝利していた可能性は高い。
継続高校は、多少の損害は覚悟で、IV号の撃破をめざし、成功。ただし、狙ったのはフラッグ車だったが撃破できたのがIV号だった、という可能性はある。この場合は引き続きフラッグ車の一点狙いをする可能性がある。
これらを踏まえた上で、では決勝が大洗vs聖グロ(愛里寿+センチュリオンつき)となった場合、どのような試合展開となるのか?
今までの無限軌道杯の3回の戦いと同じく、聖グロ側が先に仕掛けて、かつ聖グロが「下品な戦いをしない」のであれば、歩兵戦車が正面から押し出して、クルセイダーが側背を脅かす戦い方。おそらくセンチュリオンはクルセイダーと同じ騎兵戦車側で引っかき回しに来るのでは。
一方で、こと大洗vs聖グロに関しては、過去の2回はいずれも、大洗側が先に動いている。TV版の練習試合では、IV号の誘引に聖グロ側があえて乗った形。劇場版のエキシビジョンでは、試合序盤に何があったかは語られていないが、劇場版開始時点の聖グロ・プラウダ側に不利な状況を、ダージリンやカチューシャがあえて自分たちから作ったとは考えにくい。当時の西絹代が策を考えたというのも不自然なので、やはりみほが仕掛けた作戦が成功した、と考えるのが自然。
となると、対聖グロ戦に関しては、みほもダージリンを警戒して、先に動く可能性がある。オーディオコメンタリーで鈴木貴昭が「ダージリンは大局でものを見るので、みほの作戦にかからない」と言っているので、みほの作戦をダージリンがかわす、というシーンが一度はありそう。
個人的に期待しているのは、「TV版の練習試合序盤の再現」。天丼プラスアルファ展開が好きな監督のこと、TV版の冒頭で出たあの戦いをもう一度やってみたい、という考えは出るのでは?準決勝であんこう抜きで戦い抜いた大洗勢を見て、みほは決勝前に他の人の意見も聞いて作戦会議を行った結果、桃が考えた同じ作戦をまた採用する、というのは、あったら面白そうな展開。
今回は大洗側の練度も火力も大幅に増強されているので、有利な位置で待ち伏せしながらまるで当たらなかったTV版の二の舞にはならず、マチルダの数両くらいは撃破できるはず。おそらく側背からセンチュリオンとクルセイダーに追われる形で大洗は撤退するのではないか。
2021/4/17追記
今回は、2回線知波単戦について考えてみる。
大洗の車両で敵車輌を撃破できたのは3両のみ。西の旧砲塔チハを撃破して勝利に導いたヘッツァー・特二式2両を撃破して相討ちになったM3リーと、浜田(新砲塔)・名倉(新砲塔)・久保田(旧砲塔)・細見(旧砲塔)を撃破したIV号。知波単の作戦でIV号を集中的に狙った影響もあるとは思うが、これではIV号頼みと言われても致し方ない状況。
戦いの流れを見ても、大洗側が主導権を取れたのは、第二話終わりから第三話はじめの、窪地に落としてから追撃するところだけ。あとはあえて言うなら、最後の最後でヘッツァーが撃破したところくらい。大洗が優位に立ったところを、第二話のクライマックスといういいところに持っていったために、見る側の印象が強くなっているが、全体的には知波単側が主導権を渡さなかった、と言っていいのでは。
結果として、知波単側の作戦が成功したと言っていい結果だが、原因としては、地の利が大きな割合を占めていると考えられる。
大洗は、基本的には森の中を真っ直ぐにしか進めていない。基本的な機動はまとまって敵を追うだけ。正面衝突直前で散開したとか、IV号や89式は自主的に動こうとしているところはあるが、その程度。
一方で知波単は、特に玉田小隊が森の中を自由に動いて、大洗側を側面から襲撃している。第三話はじめの追われている状況も、照明弾を併用して玉田・細見小隊で側面から襲撃することにより、あっさりと主導権を取り返している。更に2両の特二式の存在が、知波単の行動の自由度を増やしている状況。
結局この、森の中を自由に動ける知波単と、動きに制限を受けている大洗、という時点で大洗側に大きなハンデがあり、その状況を知波単側が有効に活かした、という時点で、知波単の優勢は確実なものであったといえる。
大洗側の対抗手段としては、知波単勢の足が止まったところを狙いたいところだったが、窪地に落とす作戦も結局足止めにはならず、IV号が撃破されて万歳しているところが唯一の隙となった形。
そう考えると、森の中の追撃戦では命中弾が見込めない、固定砲塔のヘッツァーが別行動を取って、唯一敵の足が止まったところを狙ったのは非常に合理的な選択、やはり角谷前会長はただ者ではない。三突も同じような使い方をするべきだったが、別働隊の数が増えると逆に警戒されて隙ができないリスクもある。
ヘッツァーや三突は、川岸に陣取って、川沿いに進んでくる特二式の狙撃に使う、という手もあったかもしれない。川に沿っていれば草木は邪魔になりにくく、敵が来る向きが限定できるので固定砲塔の特徴を生かせるが、真っ暗闇の遠距離狙撃で初弾必中を期す、というのは流石に酷というところか。
2023/02/07追記
今回は、最終章第四話の展開について、戦車道の試合のルールから、ひとつの可能性を妄想してみる。
まず、選手は試合中に、搭乗する車輌を乗り換えることができる。これはTV版のプラウダ戦で、ノンナがT-34/85からIS-2に乗り移っている事例がある。
次に、撃破された車輌の乗員は、その後は試合に参加することができない。この文章の一番最初、「前回の答え合わせ」で書いたように、白旗が揚がった後に無線通信をしているケースはあるが、撃破された車輌の乗員が、他の車輌に乗り移って戦ったケースは、今のところないので、ここでは「参加することができない」としておく。
では、搭乗する車輌を乗り移るために、選手が戦車を降りて、他の戦車に乗る前に、「降りた戦車」や、「乗るはずだった戦車」が撃破されたら、その選手は、その後他の車輌に乗って戦い続けることが可能なのか?あるいはその時点で、試合に参加することはできなくなるのか?
乗り換えだけでなく、選手が戦車を降りることもある。例えば同じくTV版のプラウダ戦では、秋山優花里が敵フラッグ車を探すために、IV号を降りて教会の鐘楼に登っている。もしこのときにIV号が撃破されたら、優花里はIII凸に乗って戦い続けることが、ルール上可能なのか?
もちろんこの状況が明記されたルールはないが、もしこれが可能であるとすると、IV話の展開について、興味深い妄想(考察?)ができる。
最終章第三話の、一番最後のシーンは、IV号を追い越す、三式車長のねこにゃーから見た、撃破されたIV号の描写。ちょうど追い越したところで、車長のキューポラから西住みほの頭らしきものが見えるが、追い越した後は、煙や空いたハッチに隠れて見えなくなり…そして白旗が揚がる。
もしこのわずかな間、白旗が揚がる直前に、みほがIV号を飛び降りていたとしたら?
先程の過程の通り、撃破される前に車輌を降りてしまえば、他の車輌に乗って戦い続けることができる、とすると、飛び降りたみほにもこれが適用される。つまり、スペースに余裕がある三式に乗り移って、副隊長として指揮を執り続けることができる。
大洗にとっては、IV号の喪失でもっとも大きいのは、みほという指揮官の喪失なので、それを免れるだけでも、今後の戦いの難易度は大きく変わるはず。
実際に、最終章第四話がこうなるか?と言われると、可能性は低いと思うが、大穴扱いではありうるかも。