HotVBS

メモ帳で、テキストを選択します。

メモ帳で、ホットキー(初期設定ではCtrl+Enter)を押すと、

HotVBSで選択されていたVBScriptが起動し、

メモ帳の選択範囲をマクロ編集(変換文字列と置換)します。

HotVBS (ホットVBS) Ver 1.0(2013-07-03)

は、Windows98/Me/2000/XP/Vistaパソコン上で動作する、ツリー管理ホットキー実行のVBScript/JScript編集ソフトです。

テキストエディタ用の、テキスト編集マクロツールとして使える、

スクリプト「エディタ」+「デバッガ」+「マクロランチャ」のようなソフトです。


Ver 1.0では、ダブルクリックで1語選択したとき、選択文字列を色分け表示するようにしました(ESCで色分け解除)。

[1]概要

ツリー管理ホットキー実行のVBScript/JScript編集ソフトです。

スクリプト機能のないテキストエディタや、メモ帳でも、VBScript/JScriptを使って編集(変換)できます。

もちろん、テキストの編集以外にも使用できます。


(1)スクリプトの選択

      • スクリプトをタブとツリーで分類することで、目的のスクリプトをすばやく発見できます。
      • ツリーのノード選択時にファイルにアクセスしないため、高速です。

(2)スクリプトの管理

      • スクリプトをタブとツリーで管理し、ツリー全体を1つのデータファイルとして扱います。

それぞれのスクリプトにファイル名を付ける必要がなく、ファイルが迷子になることもありません。

1つのタブが、1つのデータファイル(*.dat)になります。

      • 起動時に自動で全タブのファイルを開き、終了時に自動で保存します。

初期状態では、タブは1つで、データファイルはHotVBSのあるフォルダのHotVBS.datになります。

Ver0.4から、ツリーの右クリックメニューからファイルの読み書きをすると、自動保存対象も変更されます。

ツリーの右クリックメニューから、[自動保存しないで終了]により、保存せずに終了できます。

(注)データファイルは、S-JIS形式のテキストファイルです。その他の形式には対応していません。

(3)ホットキーで実行

      • テキストエディタやメモ帳で、ホットキーを押すことでスクリプトが実行されます。

HotVBS が起動しているときだけ、ホットキーが有効です。最小化していてもOKです。

ホットキーの組み合わせを変更でき、Ctrl、Shift、Altは、実行時に左右のキーをチェックできます。

      • スクリプトの選択変更(ツリーのUp/Down)も、ホットキーで実行できます。

スクリプト名の先頭に[F1]~[F12]を付けておくと、Fnキーで個別実行も可能です。

(4)VBScript/JScriptの編集

      • [編集:]ボタンで、編集モードのON/OFFを行います。
      • 最初の行が//で始まる場合はJScript、それ以外はVBScriptと判断します。
      • キーワード、予約語(Dimでエラーになるキーワード)、文字列、コメントを色分け表示します。
      • F1キーで、キャレット位置の1語を、Windows スクリプト テクノロジHELP(Script56.CHM)で検索します。

Script56.CHMは、マイクロソフトの

http://www.microsoft.com/japan/msdn/scripting/

からダウンロードしてください。

      • コメント化、コード整形、関数の定義へAlt+Clickでジャンプ(VBScriptのみ)、などの機能付き(エディタの右クリックメニュー)です。

コード整形では、キーワードと予約語の大文字小文字を統一し、演算子の前後にスペースを挿入してソースを見やすくします。

インデントの自動整形機能はありません。複数行選択して、Tabでインデント、Shift+Tabでアンインデントを利用してください。

      • キーワードと予約語をCtrl+Spaceで入力補完します。

(5)VBScript/JScriptのデバッグ(モニタ)

      • [モニタ:]ボタンで、モニタモードのON/OFFを行います。
      • エラーが発生すると、ソース右側のモニタ部分のエラー行にエラー内容が表示され、エラー行にジャンプします。

モニタ部分はソースと同期してスクロールします。

エラーのダイアログがポップアップしないので、編集操作を邪魔されず、エラーの内容や行番号をメモする必要もありません。

(ソースの編集で自動実行した時は、エラー行へジャンプしません)

      • ?演算子を使用すると、実行時に変数値をモニタ部分に表示できます。

?をHotVBS の表示関数に自動変換してからVBScriptを実行しています。

キャレット行の、変換後のソースは、ステータスバーで確認できます。

      • ループの回数制限、ESCキーでのループ中断が可能です。

前処理により、For、Do、While、Function、Sub文の右側に、中断用のコードを自動挿入してVBScriptが実行されます。

MsgBoxを含むループでは、ESCキーを長押ししないと中断できない場合があります。

HotVBSが最前面でスクリプトを起動した場合、HotVBSを最前面にしてEscキーを押してください。

      • 自動実行モードでは、ソースの編集により自動実行され、リアルタイムでエラーを確認しながら編集できます。

(6)VBScript/JScriptのデバッグ(テスト)

      • [テスト:]ボタンで、テストモードのON/OFFを行います。

テストモードでは、左下のテスト部分を、編集対象のエディタとみなして、動作のテストやデバッグが可能です。

      • HotVBS上のVBScriptから、編集対象のエディタを操作するには、HotVBSのClipBoard、Copy、Past、SelRowなどの関数を使用します。

通常、アクティブなエディタ(外部のエディタ)がこれらの関数の操作対象ですが、HotVBSの編集中はHotVBSがアクティブなので、そのままではHotVBS上のソースがVBScriptで編集されてしまい、操作がややこしくなります。

このため、HotVBSがアクティブな場合(テストモードがOFFでも)、アクティブなエディタではなく、左下のテスト部分が編集対象のエディタになります。

このとき、Copyは左下のエディタから読み出し、Pastは右下のエディタに記入します。

読み出しと記入のエディタを分離することで、編集対象の部分を再選択しなくても、続けてテスト可能になっています。

[2]動作環境

    • 対応機種:日本語 Windows 98/Me/2000/XP/Vista
    • 開発環境:日本語 Windows Vista Home Premium SP1 (64bit) + Delphi7.1

Core i7-2600

    • 使用DLL:VBScript が必要です。

Windows98/Me/2000/XP/Vistaの場合、通常、VBScriptはOSやインターネットエクスプローラーに付属してインストールされています。

もし、VBScriptが動作しない場合、マイクロソフトから無料ダウンロードできます。

[3]著作権、使用条件

本ソフトとその付属物についての著作権は、桝岡が保有しています。

本ソフトはフリーソフトウェアです。商用、非商用ともに、無料で使用することができます。


本ソフトの使用によって生じた損害等については、作者は何も責任を負いません。

同梱しているスクリプトの例は、自由に改変して使用してください。

改変したスクリプトの再配布や販売は、改変した人の判断と責任で行ってください。

[4]ダウンロードとインストール

(1) hotvbs.zip (534KB) をダウンロードしてください。

(2)ダウンロードした、hotvbs.zip を解凍してください。

次の4個のファイルが作成されます。

      • HotVBS.exe (995KB):本体
      • HotVBS.dat (341KB):スクリプトの例
      • HotVBS.js (5KB):JScriptの前処理スクリプトの例
      • HotVBS.vbs (7KB):VBScriptの前処理スクリプトの例

(3)解凍後、hotvbs.zip はエクスプローラで削除してもOKです。

(4)ファイルを、お好みのフォルダに置いてください。

(5)お好みにより、ショートカットを作成してください。

以上で、インストールは完了です。

エクスプローラで HotVBS.exe をダブルクリックすると起動します。

起動時に、HotVBS.datが読み込まれ、終了時に自動保存されます。

HotVBS終了時に、HotVBS.exeのあるフォルダに、

    • HotVBS.ini : HotVBSの設定保存ファイル(テキストファイル)
    • HotVBS_Calc.txt : HotVBSの電卓部分の保存ファイル(テキストファイル)
    • HotVBS_Cmd.txt : HotVBSのコマンド部分の保存ファイル(テキストファイル)
    • HotVBS_Memo.txt : HotVBSのメモ部分の保存ファイル(テキストファイル)
    • HotVBS.Test : HotVBSのターゲット部分の保存ファイル(テキストファイル)

が保存されます。

自動バックアップがONのとき、月が替わって起動すると、*.dat に年月を付けて自動バックアップされます。


前処理スクリプトがある場合、起動時に前処理スクリプトが読み込まれ、選択スクリプト実行直前に、前処理スクリプトが実行されます。JScriptを実行する場合はHotVBS.jsで前処理が実行され、VBScriptを実行する場合はHotVBS.vbsで前処理が実行されます。

HotVBS.vbsの前処理では、変数や関数に日本語を使用できるように、全角文字を半角文字(文字コード)に変換しています。使用しない場合は、変換部分をコメント化してください。

前処理スクリプトの詳細は、前処理スクリプト内のコメントを参照ください。

[5]バージョン情報

Ver 0.1(2007-07-01):新規

Ver 0.2(2007-08-22):JScriptに対応、VBScript前処理のバグ修正、前処理のスクリプト対応

Ver 0.3(2007-09-04):.での入力補完起動、JScriptのキーワード追加

Ver 0.4(2007-10-01):タブによる複数ファイル対応、ループ中断の改良、MsgBox表示の改善、エディタのバグ修正

Ver 0.5(2008-01-06):テストタブ新設、Editor/ClipBoard/FileDialogオブジェクト追加

Ver 0.6(2009-02-21):WScriptオブジェクト追加、Editor/HotVSBオブジェクトの仕様変更

Ver 0.7(2009-12-13):前処理スクリプトのバグ修正、Gridオブジェクト追加

Ver 0.8(2010-04-03):前処理スクリプトとFileDialogオブジェクトのバグ修正

Ver 0.9(2012-02-19):Fnキーで個別実行を追加

Ver 1.0(2013-07-03):ダブルクリック1語選択での色分け表示を追加(ESCで解除)

[6]アンインストール

HotVBSが不要になり、削除する場合、エクスプローラでファイルを削除してください。

Copyright(C) 2013-07-03 桝岡秀昭