RC飛行機/FMSモデル

FMS(R/C用フライトシミュレータ)のモデル解析

FMSは、フリーソフトとして海外で開発されているラジコン用のフライトシミュレータです。Windows95/98/Meパソコン上で動作し、自分の使っているプロポをコントローラーとして使用できること、機体や風景のデータを作成/流用しやすいこと、リアルな操作感が得られることなどから、日本でも利用者が増加中です。

しかし、空力特性モデルを記述するparファイルの意味と計算方法は、十分な記述はなく、あまり解明されていないため、機体の設計ツールとして利用できる状態にはなっていないようです。

ここでは、FMSで使用するファイルの内容について、少しずつ解明していきたいと思います。

[1]使用ソフトと動作環境

ソフト:FMS(Flying Model Simulator) 2.0 Beta6、Beta7

パソコン:ソニー PCV-J12V7、PCG-Z505NR(キーボード操作のみ)

コントローラ:自作プロポ(パラレルポート接続)、三和RD6000(パラレルポート接続)、

自作コントローラ(ゲームポート直結)

FMSソフトのダウンロード/インストールやプロポの接続については、

・RC飛行機実験工房http://www.interq.or.jp/sun/cyber/top.html

さんと、そこからのリンクページを参考にさせていただきました。貴重な情報の掲載に感謝します。

もちろん、FMSの作者さんにも感謝です。

[2]プロポの接続

FMSのシリアルポート接続は、自作プロポでテストしてみましたが、まだ動作していません。パラレルポートへの接続では問題なく動作していますが、beta6では少しニュートラルの安定性が悪いようです。

beta7では、仮想デバイスドライバを導入することで、ハードに近い段階で信号を検出するように変更され、時間分解能の向上によって、ニュートラルの安定性などが大幅に向上されたようです。

三和RD6000送信機も接続してみました。PCへの接続はパラレルポート(プリンターポート)です。トレーナーコネクタ(DIN-5pin)経由で12VのACアダプタを接続することで、内部電池を使用せずに、電波を送信しない状態でFMSを楽しむことができます。このとき、ACアダプタを接続することにより、送信機の電源スイッチがOFF状態のままで、液晶表示がONし、ロジック部が動作してFMSで使用できます。ダイオードは、間違えて電源スイッチをONしたとき、過電流が流れないようにするためのものです。

自作コントローラは、10年ほど前にジャンク屋さんで買ってきたプロポ用のステック単品x2(ケースなし)をゲームポートに直接接続したものです。プロポの信号を加工してゲームポートへ接続したものではありません。こちらはニュートラルの安定性も良好ですが、まだケースに入れていないので、ちょっと使いにくいです。ゲームコントローラーのイメージで、使いやすいケースをデザイン中です。

これらの接続方式以外に、マイク端子にプロポを接続する方法があります。自作フライトシミュレータHLGsで採用していますが、サンプリング周波数がハード的に設定され、データの連続性が保証されるため安定性が良く、bit数が多いため補間によって分解能も高くできます。拡張端子の無いノートパソコンや、ポートをソフトから制御困難なWinNT/2000でも使用できる利点もあります。

Copyright(C) 2002-03-13 桝岡 秀昭