1分パノラマ/10-17mm用

DA10-17mm用自作パノラマ雲台

三脚の設置/撤収も含めて、1分以内に撮影するため、

・ネオテック三脚で、三脚の設置/撤収を高速化

・対角魚眼(DA10-17mmF3.5-4.5)で撮影枚数を削減

4096*4096テクスチャのフォトシナリーには解像度不足ですが、観光地では便利です。

真上画像を斜めで撮影することで小型化(真上には向かない)。

コンパクトなDA10-17に合わせて、撮影角度を確保できる最小サイズで自作。

パノラマ雲台は、レンズとの位置関係が重要なので、パノラマ雲台へレンズをクランプ固定し、カメラ本体は雲台から独立。

レンズ交換でも、パノラマ以外で使用するときも、カメラバッグに収納するときも、

レンズにパノラマ雲台を付けたまま運用し、雲台付きのレンズとして扱う。

カメラを雲台に固定するクイック(170g程度)も省略でき、小型軽量化が可能。

パノラマ雲台を高く作り、三脚本体に直接取り付けることで、センターポールを廃止。

三脚のセンターポールが三脚ネック部の下に出ていると、運搬や脚の開閉、伸縮の邪魔になるが、センターポールを取り外すことで、閉じた状態でも脚をつかむことができ、取り回しも楽になった。

三脚ネック部の固定ネジを回して、ネジ式クイックのように、すばやく着脱できる。

#ネオテック三脚のネック部の固定部品を取り外すと、別の三脚になったように見えます。

U字ステーは5mm*20mmのアルミ材を曲げて工作。

真下画像にU字ステーが写るため、幅を20mmに狭くしたが、両側支持なので十分な剛性がある。

レンズ固定アームは、10mm*20mm*2mm厚の、コの字アルミ材。

レンズクランプ部は、排水用の塩ビパイプをカットして、半田コテで曲げて、ネジ止め。

縦に回す回転軸は、6mmの皿ネジを使用し、0.5mm厚の塩ビ板を挟んで、U字ステーにネジを切ってダブルナット風に固定。皿ネジにより、回転軸のがたつきを防止できる。

1段の水平撮影なので、上下方向にはクリックストップなし。

塩ビ板の摩擦で、どこでも止まるが、使っていると、塩ビ板が磨耗して固定が緩くなるので、ときどきネジの締め直しが必要。

ローテータは、自転車のペダルをカットして流用。

回転軸にベアリングを使用したかったが、単品のベアリングを購入しても固定部分の加工に困るため、20年くらい部品箱で眠っていた、自転車ペダルを再利用。

最初は、塩ビのパイプ継ぎ手部品に、自転車ネジを切ってペダルを立てたが、

三脚に固定したときに剛性が低く感じたので、塩ビから黒檀(木材)に変更。

30mm立方体の黒檀は、アルミよりも軽くて加工しやすく、塩ビよりも剛性が高く感じる。

木材にネジを切っているが、加工性も強度も問題なさそう。

黒檀の上部を6角形に削って、アルミ板を板バネで押し付けて、60度ステップのクリックストップを構成。

固定力が弱く傾けると回ってしまうが、回転が滑らかなので動作感とストップ位置は安定している。

回転軸の摩擦が小さいため、ストップ時に回転振動が残り、撮影の高速化には少し不利。

ペダルを利用したローテータがやや重い(155g)のですが、ペダルの分だけ高くなるため、

センターポールを使用せず、三脚本体に直接取り付けて使用できます。

パノラマ雲台が305g、センターポールと固定部品が285gなので、差し引き20gで、

センターポールに小型の自由雲台を付けた場合よりも軽くなっています。

Copyright(C) 2012-02-18桝岡 秀昭