垂井町

基幹システム … OKI 60MHz帯デジタル同報系防災行政無線

スピーカー … UNIPEX防災用 ソノコラムスピーカー

コールサイン … こうほうたるい

整備年 … 2020~2022年度デジタル整備

設備

  • 屋外拡声子局 41箇所

  • 再送信子局 2箇所

  • 中継局 なし

  • 戸別受信機 各家庭に有償貸与

ミュージックチャイム

  • 7:00  TOAウエストミンスターの鐘(テンポ遅)

  • 12:00  TOAウエストミンスターの鐘(テンポ遅)

  • 夕方   TOA新音源家路【曲中アナウンス】(10~3月は17:00,4~9月は18:00)

特記事項

 垂井町の防災行政無線は2021年度にデジタル化整備がほぼ完了した.その際,全ての屋外子局においてソノコラムスピーカーのみが採用され,1局あたりの音達距離が伸びたことにより子局数が76か所から41か所に大幅に削減された.子局が撤去された例は役場周辺の住宅地において特に顕著で,周辺2~3か所の子局を集約し,その中央付近の場所に1子局を新設しているといったものも見受けられる.アナログ時に建て替えられなかった子局に関しては2022年度(5月9日)には廃止され,9月末に撤去が完了した.さらに同年6月ごろにアナログ波が停波しており,一連の工事が全て完了したとみられる(2021年度までは,デジタル子局と当時まだ建て替えられていなかったアナログ子局との両方が鳴動していた).

 時報についても,朝と昼はアナログ運用からの切り替え直前と変わりはないものの,夕方に関しては大幅に変更された.2021年3月末まではオリジナルの単音系夕焼け小焼けにアナウンスが入ったものであったが,操作卓の更新に伴い,2021年4月より新音源夕焼け小焼けが鳴動するようになった.この新音源夕焼け小焼けにも曲中アナウンスが入るようになっており,途中で曲が中断しアナウンス後は曲の終盤に飛ばされる進行であった.しかし,この曲中のアナウンスは発話がかなり早く,聞き取りづらかったためか,2021年10月以降,アナウンスの速度を遅くする改良が実装された.この際,BGMも新音源家路に再度変更となった.この新音源家路も,途中で曲が中断するが,アナウンス後は後半バージョンの終盤に該当する部分に飛ばされる進行となり,これを総じて「新音源家路 垂井バージョン」と呼ぶことがある(このような使用例は全国で垂井町のみと思われる).なお,2020年度末よりデジタル子局は存在しており,この仮デジ運用期間にはデジタル子局から旧バージョンの夕焼け小焼けが流れていたものと思われる.

 【子局の特徴】

 いずれの子局も,エースマストにUNIPEX製のソノコラムスピーカーが複数台(2~4基)構成されている.制御ボックスは沖電気工業製,各子局に2機が一般的で,再送信子局では4基など,より多く設置されているものもある.受信アンテナは3素子の広間隔仕様が一般的.また,避雷針の設置はされていない.

山沿いの小さな集落でもホーンスピーカーではなくソノコラムを使用している.この子局が設置されている谷地区は音達範囲が狭いので,少なめで2基の構成.

(【36】谷)

大滝地区に設置された再送信子局.再送信用アンテナは支持金具付きの仕様.制御ボックスは4基と重装備.

(【26】大滝)

動画

夕方 新音源家路(垂井バージョン,曲中アナウンス)


・18:00 新音源夕焼け小焼け(曲中アナウンス)【2021年度のみ